解説:ガンプラの新たな“最高峰” RG ガンダムVer.2.0 いよいよ発売へ

「機動戦士ガンダム」のガンダムのガンプラ「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム Ver.2.0」
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「機動戦士ガンダム」のガンダムのガンプラ「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム Ver.2.0」

 アニメ「機動戦士ガンダム」に登場するガンダムのガンプラ(プラモデル)「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム Ver.2.0」(バンダイスピリッツ)が8月10日に発売される。価格は3850円。「ガンダム」シリーズの45周年を記念した商品で、“新たなるリアル”の表現と最高峰を目指した。3月に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催されたバンダイスピリッツのプラモデルのイベント「HYPER PLAMO Fes.2024」で発表され、大きな話題となったガンプラが、ついに発売日を迎える。話題のガンプラについて解説する。

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 ◇セミモノコック構造をイメージしたフレーム

 「Ver.2.0」ということは、「Ver.1.0」も存在する。「Ver.1.0」にあたる「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム」は、2010年7月に発売された。当時、東京・台場に建造された実物大ガンダム立像を“本物”として位置付け、144分の1スケールのガンプラとして表現しようとした。「Ver.2.0」は、ガンプラは、内部構造、デザイン、ギミックにこだわり、最新解釈と原点回帰を融合させ、新たな“最高峰”を目指した。

 特徴の一つは内部フレームだ。内部フレームに装甲をはめ込むことで組み立てることができ、MS(モビルスーツ)の設定に基づいたセミモノコック構造をイメージして設計した。一年戦争当時のMS(モビルスーツ)特有の構造で、周囲を覆う外板によって形と強度を保つモノコック構造に対して、構造物を形作る柱や枠に加え、周囲を覆う外板にも荷重を分担させるように作られている。接合部やパーツ裏など、見えない部分のディテールを表現するなど造形美にもこだわった。

 ガンダムを“白兵戦用MS”として再考証し、可動域にもこだわった。MSを実在の機械、兵器として捉え、フレームの動きに外装が追従する構造を実現した。新たな関節構造を採用し、関節に見える部分がきちんと曲がるようにもした。デザインと機能が分離していないのも大きな特徴だ。ロック機構を各部に搭載し、パーツの脱落を抑えつつ、「RG」シリーズならではのダイナミックなポージングを楽しめる。

 ◇武器セットが“即完売”

 内部だけでなく、外部装甲の作り込みにも注目したい。エッジの効いたシャープな成形によって、立体感あふれる造型に仕上げた。白を基調としつつ、大きな面構成の中にグレーのディテールをのぞかせることでよりコントラストを表現するなど情報量の高さに驚かされる。

 頭部は、成形色によって色分けした。ツインアイ、メインカメラ、マガジンドラム、頬のダクトなどにディテールを追加しており、複雑な色使いの頭部を少ない組み立て工程で完成できるのもポイントだ。

 コア・ファイターを搭載し、航空機形態からコア・ブロックへの変形が可能。コア・ブロックはガンダムAパーツ(上体)の内部に収納され、Bパーツと合体する。独自の構造として、コア・ブロックにはAパーツの前後の動きに追随するための可動軸を追加し、上半身の動きがよりナチュラルになった。オリジナルギミックとして、コクピットを覆う胸部装甲が上下に開閉する機構も備える。

 武装としてビーム・ライフル、ビーム・サーベル、ハイパー・バズーカ、シールドなどが付属する。ガンダム・ハンマー、ハイパー・ハンマー換装用鉄球パーツ、ハイパー・バズーカ、スーパー・ナパーム、ビーム・ジャベリン、ビーム・サーベル用エフェクトパーツなどのセット専用武器セット「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム Ver.2.0用武器セット」も発売される。

 「RG 1/144 RX-78-2 ガンダム Ver.2.0用武器セット」は、バンダイナムコグループの公式ショッピングサイト「プレミアムバンダイ」で7月30日に予約をスタートしたところ“即完売”した。本体の発売を前に武器セットが“完売”してしまうことからも期待の高さがうかがえる。8月10日の発売が楽しみに待ちたい。

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