テレ東・冨田有紀アナ:「ウイニング競馬」2年目、充実の日々「こんなに幸せでいいんだろうか」 忘れられない武豊騎手の“助言”

テレビ東京の競馬番組「ウイニング競馬」で司会を務めている冨田有紀アナウンサー
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テレビ東京の競馬番組「ウイニング競馬」で司会を務めている冨田有紀アナウンサー

 テレビ東京の競馬番組「ウイニング競馬」(土曜午後3時)で、司会を務めている同局の冨田有紀アナウンサー。2023年4月に番組に加わり、2年目を迎えているが、「こんなに幸せでいいんだろうかと思うくらい、いろいろな経験をさせていただいています」と充実感をにじませる。そんな冨田アナに、番組の魅力やそこで得た経験、「人として、この人に出会えてよかったと思える方」という武豊騎手からの“助言”について語ってもらった。

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 ◇大好きになった競馬 レース観戦が「今はご褒美のような感覚」に

 「ウイニング競馬」で司会を務めるようになって、もうすぐ1年半。冨田アナが感じる番組の雰囲気は「部活のよう」だとか。

 「率直な感想として、私自身、とても楽しくお仕事をさせていただいています。演者の方や元調教師の先生を含めて、番組スタッフも決して多くはない中、『協力して何とかいいものを』と、本当にみんなで力を合わせて番組を作っています。誰一人欠けてもいけないと思っています。『良い意味で部活のような』感じがしています」

 番組司会として、レースのオッズや着順、払い戻しの言い間違えは「『間違えました』の一言で済まされないもの」で、「間違えを起こしてしまうことは許されないというのが大前提」だという冨田アナ。そういった正確さを重んじる一方で、「『ウイニング競馬』の魅力は、競馬のよさをお伝えすることはもちろん、プラスしてアットホームな感じだと思っています」と話し、「アナウンサー、司会ではあるのですが、現場ではピリッとキリっとしすぎず、その場にそっと、自己主張しすぎることなくふわっといることを心がけています」と語る。

 また「見ている方には『このアナウンサー、背伸びをしている』と余計な情報をお届けしないように気を付けています」という冨田アナだが、競馬の知識は、番組を担当するようになってから、ひたすら勉強して身に付けたものだという。

 「1頭の馬を出走させるため、どれだけの人が携わっているか、そしてその裏には、私たちが計り知れないさまざまな感情があるということを知ることができて、競馬が大好きになりましたし、レースを見ること自体、今はご褒美のような感覚です」

 見たいレースのため、時に自腹で見に行くこともいとわないほど、競馬を好きになったという冨田アナは、「こんなに幸せでいいんだろうかと思うくらい、いろいろな経験をさせていただいています」と番組加入からの1年半を振り返る。

 「(2023年の5月に)コロナが5類になったことで、現場に取材に行かせていただけるようになったことがとても大きいと思います。取材ではトレセンの寮に泊らせていただくのですが、馬のいななきと一緒に起きる生活で、実際に馬が暮らしているところを見せていただいたり、(人間の私も)実際に馬が調教で走る坂路を走らせていただいたりもしました。馬との出会い、調教師や騎手の方々との出会いと、これ以上ないくらいです。こんなに恵まれてて大丈夫なのかな?と思うくらい、素晴らしい環境でお仕事をさせていただいています」

 ◇武豊騎手から“学んだこと” 「とても説得力があった」言葉

 その多くの経験の中で「この人に出会えてよかったなと思うのは」と言って、名前を挙げたのが武豊騎手だ。「競馬の技術に関してはただ『すごい』としか、それ以上のことを言える立場にはいないので」という冨田アナが、武豊騎手から学んだこととは……。

 「私は意見があるとその場で伝えてしまうタイプで、入社してから2年目、3年目の頃はその姿勢で、もっと相手に伝わる方法がないかなと悩んでいました。そのことを武豊さんにお話させていただいたときに『意見を持つのは良いことだけど、(その場ですぐに言わずに)一度持ち帰って、冷静になって、それでも伝えたいと思ったら、改めて丁寧に話してみることで、相手にもちゃんと考えが伝わるようになるし、みんなにも分かってもらえるよ』とアドバイスをいただいたことがありました。とても説得力があり、それ以来、実行に移しています」

 以降、「ここはこうしたかった」「こうした方がよかったか?」と思っても、「一度持ち帰って、日記に書くなど、考えを整理するようになりました」という冨田アナ。

 「それに武豊さんは、いろいろな方への配慮がすごくて。日頃番組取材でお世話になっているので、トレセンに行ったときに、お土産としてテーマパークで買ったクッキーをお渡ししたのですが、その1カ月後お会いしたときに『クッキー、おいしかったよ』と言葉にして感想をお伝えいただいて。すごくお忙しい方なのにいちアナウンサーの私に気遣いの言葉をかけていただいて、普段から人を大切にされている方なのだと改めて実感しました。そんな武豊さんは、『こんなすてきな大人になれたら』と思う方の一人です」

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