フジテレビ:共視聴ナンバー1の局目指す 「27時間テレビ」に手応え 10月改編は火曜を改革

フジテレビ本社外観
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フジテレビ本社外観

 フジテレビは9月2日、10月期の番組編成説明会を本社(東京都港区)で開催。4月期に引き続き「一緒に笑えるだけで、しあわせ」という改編テーマを掲げ、家族や友人、恋人同士で楽しめる「共視聴(複数人での視聴)」ナンバー1のテレビ局を目指すとした。

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 中嶋優一編成部長は、今年7月の「FNS27時間テレビ 日本一たのしい学園祭!」で多くの若い世代の視聴者を獲得できたと手応えを語り「ビデオリサーチの調査で『27時間テレビ』は世帯の7割で共視聴していただき、そしてその4割がキッズやティーンだった」と明かした。

 共視聴ナンバー1になるため、具体的な施策として10月改編では「平日改革(特に火曜)」を打ち出した。現在関西テレビのバラエティーを放送中の火曜午後9時枠を、約9年半ぶりにフジテレビ制作に戻し、ドラマ枠にすることを発表。同枠ではこれまで「ナースのお仕事」「踊る大捜査線」「WATER BOYS(ウォーターボーイズ)」といったヒット作が生まれていることを強調し、中嶋編成部長は「この枠をドラマで勝負していきたい」と力を込めた。

 また火曜午後8時台に放送されていた「突然ですが占ってもいいですか?」を日曜深夜0時半に移動し、特番枠「カスペ」を新設することも発表された。中嶋編成部長は「良い流れでドラマにつなぎたい」と説明。続けて同局火曜の特番枠ではこれまで「とんねるずのみなさんのおかげです」「ダウンタウンのごっつええ感じ」といった人気番組を輩出していることから「この枠から『みなさんのおかげです』や『ごっつええ感じ』のような人気番組を生み出す“パイロット工場”としての機能も期待しています」と話した。

 フジテレビの10月期の改編率は全日帯7.6%、ゴールデン帯(午後7時~10時)22.2%、プライム帯(午後7~11時)26.3%となった。

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