特撮ドラマ「仮面ライダー」シリーズの最新作「仮面ライダーガヴ」(テレビ朝日系、日曜午前9時)で、ヒロインの甘根幸果(あまね・さちか)を演じる宮部のぞみさん。「普段の自分と180度ぐらい違う」という“ギャル社長”の幸果を熱演中だ。芸歴6年目で仮面ライダーヒロインという大役を射止めた思いや、幸果の役作りについて話を聞いた。
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宮部さんは2003年5月22日生まれの21歳。愛知県出身。2018年に10代のミスコン「2019ミス・ティーン・ジャパン」でグランプリを受賞し、芸能界入り。モデルの押切もえさんや蛯原友里さんらが所属する芸能事務所「Pearl(パール)」に所属しており、俳優としてこれまで映画「20歳のソウル」(2022年)や「変な家」(2024年)などに出演してきた。
「仮面ライダー」と「スーパー戦隊」のオーディションは、これまで何度も受けてきたという。
「去年もスーパー戦隊のオーディションを受けていて、何回か進んだのですが落ちてしまい、すごく悔しくて……。この1年間いろいろな作品を見て勉強したり、神社に行く度に『仮面ライダーのヒロインになれますように』とお願いしていたので、出演が決まった時は、頭が真っ白になるぐらい本当にうれしかったです!」
今回のオーディションに手応えはあったのか尋ねると「正直なかったです」と苦笑い。
「最終オーディションで『大阪のおばちゃんみたいに話してみて』と言われたのですが、途中で噛(か)んでしまい、もうダメなんじゃないかって思っていました。なので、合格を聞いたときは本当に驚きました」
演じる幸果は、なんでも屋のギャル社長。明るくてポジティブで幸せを愛する。ギャル役と聞いた時は「“どうしたもんか”と思いました(笑い)」と戸惑った。
「オーディションに合格する前は、黒髪で、清楚(せいそ)な感じのワンピースを着て、メークもナチュラルな感じが多くて。ギャルとはまったく無縁だったので勉強しなければと思って、ギャル雑誌のYouTubeチャンネルを見たり、ギャルの映画を見たり、ギャルについて勉強しました! 最初は自分を“ウチ”って呼ぶことすら慣れてなくてミスしていました」
金髪にしたのは人生で初めて。「ブリーチを3回したのですが、いまだにこれは自分なのかって見慣れないです」と笑う。ここまでの“ザ・ギャル”も昨今あまり見ないが、本人に聞くと「杉原(輝昭)監督の考えるギャルがとにかく派手なイメージなので、髪形とかももすごく派手になっています(笑い)!」と明かした。
とにかく明るい幸果。監督からは最初の頃「もっと明るく!」と演技指導されていたといい、「これでいいのかな?って思っていたのですが、最近はどんどんギャルに近づいてきている気がします」と手応えを実感している。「(私生活では)あまり変わってないと思ってたのですが、実家のお父さんや地元の友達に会ったときに『そんなキャラだったけ?』って言われました(笑い)」。
近年の作品では、ヒロインも仮面ライダーに変身することがあるが、“変身願望”を尋ねると「あったらいいな~」と想像を膨らませる。
「でも、私にとってギャルになったことも変身の一つです(笑い)。(自分が)180度ぐらい変わったんじゃないかなって自分でも思います」
ヒロインのような大きな役を務めるのも今回が初めて。「仮面ライダーガヴ」の出演を経て1年後どうなっていたいか聞くと「どんな役でも演じられるだろうって信頼される女優さんになりたいです!」と意気込んだ。
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