呪術廻戦:6年半の連載に幕 御所園翔太監督がコメント 同年代の芥見下々への思い

御所園翔太監督による「呪術廻戦」の完結祝福イラスト(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
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御所園翔太監督による「呪術廻戦」の完結祝福イラスト(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

 アニメも人気の芥見下々(あくたみ・げげ)さんの人気マンガ「呪術廻戦」が、9月30日発売の連載誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)44号で最終話を迎え、約6年半の連載に幕を下ろした。併せてコミックスのデジタル版を含むシリーズ累計発行部数が1億部を突破したことも発表され、有終の美を飾った。完結を受けて、同作のテレビアニメ第2期を手掛けた御所園翔太監督がイラストとコメントを寄せた。

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 ◇御所園翔太監督のコメント

 「もしや自分には才能が有るのでは。」と思い動画としてアニメ業界に入ったが1年程で挫折し辞めた。
 その後呪術廻戦の連載は始まった。
 自分が見て育ったものが詰まっている作品だった。同年代の作者であることを悟った。
 絵がうまい人の腕を食べれば絵がうまくなるというが、虎杖は人の指を食べて強くなった。
 そこまでのガッツや聡明さは自分にはなかった。
 幸いSNSを通じて原画としてアニメの仕事に復帰することができた。
 少しして仕事場の友人と回転寿司屋に居る時、その友人宛に呪術廻戦の原画の依頼のメッセージが届いた。
 「好きなマンガだから俺やるって返事しておいて」と友人に頼んだ。アニメ呪術廻戦に関わったのはそこからだった。
 1期は朴(朴性厚)さんが監督だった。
 大変そうだという理由で受けるか迷ったが、コンテ・演出の仕事を初めてもらえた。
 その時は、自分が2期の監督をすることになるとは全く思っていなかった。
 監督は大変な仕事だった。
 呪術廻戦の作業をしている間、芥見先生の仕事に思いを馳せることもあったが単純な物量だけでもはかり知れなかった。
 6年半もの間、週刊でマンガを描き続ける仕事というのはどんなものなんだろう。
 どれだけ大変な仕事なんだろう。
 その呪術廻戦が終わる。
 芥見先生、本当にお疲れ様でした。

 「呪術廻戦」は2018年3月に「週刊少年ジャンプ」で連載を開始。強力な“呪物”の封印が解かれたことで、高校生の虎杖悠仁が呪いを巡る戦いの世界に身を投じることになる……というストーリー。

 アニメも人気を集めており、テレビアニメ第1期が2020年10月~2021年3月に放送された。第1期の前日譚(たん)となる劇場版「劇場版 呪術廻戦 0」が2021年12月に公開され、国内興行収入が約137億5000万円、全世界興行収入が約265億円を記録するなど大ヒットした。テレビアニメ第2期が、2023年7~12月に放送された。第2期の続編となる「死滅回游」が制作されることも話題になっている。第2期の「懐玉・玉折」の総集編が制作され、2025年に劇場公開される。

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