楠木ともり×日笠陽子:「GGO」インタビュー(2) 絶妙なキャスティング 家族のようなチームワーク

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 インタビュー(1)の続き。アニメ「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン(GGO)」の第2期が、10月4日からTOKYO MX、BS11ほかで放送される。アニメ第1期が2018年4~7月に放送され、約6年ぶりに新作が放送されることになった。第1期から続投することになったレン役の楠木ともりさん、ピトフーイ役の日笠陽子さんに、約6年前を振り返りつつ、第2期について聞いた。

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 ◇「GGO」はやっぱり面白い!

 --改めて感じる「GGO」の魅力とは?

 楠木さん 私はギャップがやっぱり面白いと思っています。ゲームの世界ですが、ある意味で命を懸けたような緊迫感や緊張感がある一方で、会話のテンポ感、行動などは可愛いところもあって、しゃべりだけだとコントみたいなところもあります。ゲームだからこその現実にはないような演出もあります。ゲームに振りすぎるとハードボイルドで格好良くはなりますが、ポップなところもあるバランスが素晴らしくて、いろいろな人に刺さる作品なんです。FPSは6年前よりも今の方が市民権を得ていますし、より楽しめるようになっていると思います。

 日笠さん 第1期の時は、戦いの中でそれぞれの個を見せる部分が大きかったですが、第2期は、それぞれの目的がまた変わって、人間像をさらに丁寧に描いているようにも感じています。第2期は、チーム戦もあり、戦略に焦点が当たることで、キャラクターの個性をより楽しめるはずです。キャラクターにスポットが当たっているけど、それだけではない魅力があって、すごく絶妙なんですよね。キャスティングも絶妙です。第1期は、新人を中心に置いて、新人をきちんと育てるというキャスティングだったからこそ生まれたものもあります。楠木ともりという存在がさらに底上げされて、第2期の放送を迎えられるというのが、キャストとしても楽しいです。

 楠木さん 私はすごく恵まれていたんです。第2期のピトフーイは戦略について語ったり、冷静なシーンが増えましたよね。

 日笠さん 冷静ですよね。レンちゃんはどう?

 楠木さん キャラクターっぽくなったのかな? 第1期の香蓮は、レンちゃんになりたてで、まだレンちゃんになじんでいないから、レンちゃんだけど香蓮っぽいせりふも多かった印象があります。第2期になって、なじんだこともあって、ギャグ顔が増えたり、ツッコミも多かったり、大きな声を出したりと香蓮自身がレンちゃんというキャラクターを自分から切り離しているとも感じました。

 ◇赤崎千夏はパパ!?

 --声優陣のチームワークは?

 楠木さん すごくいいんです。すぐ遊びたがります!

 日笠さん 真剣にやっている!と言って(笑い)。

 楠木さん 真剣にやっています(笑い)。掛け合いだったり、お互いのせりふをしっかり聞きつつ、寄り添う感じがより増しているようにも感じています。私が足を引っ張らないようにしなくちゃいけません。第1期の時は、まだ周りを見る余裕が全くなくて、皆さんにおんぶにだっこだったので、遊び心まではありませんでした。第2期はいろいろな方向を見られるようになった気がします。

 --すてきな先輩がいますしね。

 日笠さん ともりの口から「すてきな先輩がいる」って言って(笑い)。

 楠木さん すてきな先輩ばかりです(笑い)。言わされているわけじゃないですよ。本当にそうですよ! 私は養成所に通っていたわけではないので、現場で学ぶことばかりで、先輩方の立ち振る舞い、みんなで楽しく作品を作っている姿を見て、たくさんのことを学ばせていただきました。「GGO」がなかったら……と思っています。本当に恵まれた環境だったんです。

 日笠さん 影のリーダーは赤崎千夏ですよ。「GGO」を家族とすると赤崎千夏は母ですよ。いや違うな……。興津(和幸)さんはパパなのかな? それも違うな……。

 楠木さん じゃあ、親戚のおじさん? 

 日笠さん そうですね……赤崎千夏がパパだよ! 大黒柱感がある。興津さんは長男かな?

 楠木さん 日笠さんは長女?

 日笠さん そうかも。母ちゃんは仁さん(音響監督の明田川仁さん)だ! ママじゃなくて母ちゃんですね。しっくりきました!

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