山田尚子監督:「情熱大陸」出演 新海誠監督も嫉妬する才能 「きみの色」の裏側 渦巻く葛藤、心の動きをアニメに

10月6日放送の「情熱大陸」に出演する山田尚子監督(C)MBS
1 / 1
10月6日放送の「情熱大陸」に出演する山田尚子監督(C)MBS

 劇場版アニメ「映画 聲の形(こえのかたち)」「リズと青い鳥」「きみの色」などで知られる山田尚子監督が、10月6日午後11時から放送されるドキュメンタリー番組「情熱大陸」(MBS・TBS系)に出演する。山田監督が手掛ける作品の心の揺れ動きを捉えた繊細な演出、卓越した映像表現はアニメファンの枠を超えて愛されており、大ヒット作「君の名は」で知られる新海誠監督も「嫉妬を感じる才能」と高く評価する。今年8月に公開された「きみの色」の制作現場、オフの旅行に密着し、山田監督の素顔が明かされる。

あなたにオススメ

 番組では、2023年の末、「きみの色」の制作現場が佳境を迎える頃に山田監督の取材をスタート。山田監督は連日、上がってきた映像一つ一つに、細かな光の加減や、画角などの指示を出し、最後の“粘り”を続けていた。山田監督はいつも物腰が柔らかく、佳境というのに、現場には穏やかな空気が流れていた。スタッフは、山田監督について「その人が持っている力を引き出すのがうまい」と語る。山田自身に秘訣を聞くと、「言葉で決めてしまうのが好きではない。これは四角ですと言ったら、四角で画が上がってくるので、四角が欲しかったとしても四角を含む丸の話をする」と語る。

 山田監督が作品を完成させた後、オフに必ず出かけるという個人旅行にも密着。自身の原点となった作品の監督が暮らす街、チェコ・プラハを訪れた。現地で必ずするという“聖地巡礼”にも同行。高校生の頃から大切にしているという「好きなものを好き」と言える“強さ”を再確認する。自分の中に渦巻く葛藤と繊細な心の動きをアニメーションに昇華させ、世界に発信する山田監督の“色”に迫る。

アニメ 最新記事