きみの色:新海誠監督「無二の映画」 松岡茉優、日笠陽子らが絶賛コメント 山田尚子監督の劇場版オリジナルアニメ

「きみの色」の一場面(C)2024「きみの色」製作委員会
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「きみの色」の一場面(C)2024「きみの色」製作委員会

 「映画 聲の形(こえのかたち)」「リズと青い鳥」などで知られる山田尚子監督の劇場版オリジナルアニメ「きみの色」が8月30日に公開され、「君の名は。」「すずめの戸締まり」などで知られる新海誠監督ら著名人が絶賛のコメントを寄せている。新海監督は「とても優しくて可愛らしく柔らかい映画だけれど、とても強い覚悟に満ちた作品でもありました。今、この作品を作り上げるなんてすごい……! 企画を含め制作はきっと戦いだったのではないかと、勝手に想像してしまいます。とても勇気づけられるし、憧れます。それぞれの映画に『色』があるとして、『きみの色』は世界に存在する色そのものを押し広げるような、目に映る色数を増やしてくれるような、そんな無二の映画でした」と語っている。

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 「映画 聲の形」に声優として出演した俳優の松岡茉優さんは「あなたの焦りも、ときめきも、あなただけのもので、それを侵すことは誰にもできやしない。山田尚子さんの描く若者はこの上なく優しくまぶしい。誰しもこうであったのかな。誰しもこんなに明るい光が差しているのかな。『山田尚子監督×ギターを持った女の子』は高校生の頃に『けいおん!』を見てギブソンを買った私には刺さりすぎるものがありました。 クライマックス、全てを許されて踊ることができます。 あの空間をぜひ、劇場で体感してください」とコメントを寄せている。

 人気アニメ「けいおん!」に出演した声優の日笠陽子さんは「水を介して、色は混ざり合う。音は響き合う。それが黒くなっていくのか、それが新たな色を生み出していくのかはいつでも自分次第なのかもしれない。色が混ざり合って、音が重なり合って、伝統やルールを全て壊すのではなくて、大切にしながら別の色になることを恐れない勇気が、自分の人生を彩ってくれるのだと。そして、まだまだこれからも新たな色を求めて旅立っていく。出会いも別れもまた、きみの色を色付ける何かなのだろうと信じたいと思わせる作品。山田監督が描いた色や音が、私の心の海に波紋を広げていきました。静かに語りかけるものがどこか温かくて懐かしくて、理由もなく私の中の水分が一滴ポロリとこぼれ落ちました。あなたの中にも山田尚子の色と音がまろやかに染み込んでいきますように……」と話している。

 「進撃の巨人」「甲鉄城のカバネリ」などで知られる荒木哲郎監督は「ため息が出る美しさ。繊細にコントロールされた色、絵……すごい表現力! ラストも大いにアガりました。素晴らしかったです! 自分はシスターの先生が可愛くて好きになりました!」とコメントを寄せている。

 「呪術廻戦」などで知られる脚本家の瀬古浩司さんは「『きみの色』には全編を通じてある種の“退屈さ”が漂っているように思う。でもその“退屈さ”が心地良い。それはきっと高校生だけが持つことのできる特別な“退屈さ”なんだと思う。ドラマティックな出来事はそうそう起こらず、でも思い悩まずにはいられない(小学生や中学生が抱くそれとは別種の)問題を抱え込み、多くは解決できないままただ淡々と散文的に日々が過ぎ去っていく。そんな日々にささやかな抵抗を試みる。それは例えば爆音で『ブルー・マンデー』を流してみたりして。高校生だったことがある人ならおそらく誰しもが経験したであろう“退屈さ”。それが僕はとてもいとおしい」と語っている。

 「きみの色」は、人が「色」で見える高校生の少女・日暮トツ子が、同じ学校に通っていたとても美しい色を放つ少女・作永きみ、音楽好きの少年・影平ルイとバンドを組むことになる……というストーリー。俳優の鈴川紗由さんがトツ子、高石あかりさんがきみ、木戸大聖さんがルイを演じ、新垣結衣さんがトツ子が通う学校のシスター日吉子役として出演する。

 「映画 聲の形」などでも山田監督とタッグを組んだ吉田玲子さんが脚本を手がけ、牛尾憲輔さんが音楽を担当する。「映像研には手を出すな!」「平家物語」などのサイエンスSARUが制作する。新海監督の「君の名は。」「すずめの戸締まり」などのSTORY inc.が企画・プロデュースを担当する。

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