ダンダダン
第12話「呪いの家へレッツゴー」
12月19日(木)放送分
キヅナツキさんの人気BLマンガが原作のアニメ「ギヴン」の劇場版2部作の後編でシリーズ完結編となる「映画 ギヴン 海へ」(橋本能理子監督)。「ギヴン」シリーズは、ロックバンド「ギヴン」のメンバーを中心とする青春模様が描かれ、劇中で披露される楽曲の数々も魅力の一つとなっている。「映画 ギヴン 海へ」の劇中歌「海へ」について、楽曲を手掛けてきたアーティストの温詞(あつし)さんのソロプロジェクト「センチミリメンタル」が制作秘話を語った。
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「海へ」は、佐藤真冬の幼なじみである鹿島柊と八木玄純によるバンド「syh」の新曲。真冬の元恋人である吉田由紀が遺した未完成曲を「syh」に一時的なサポートギターとして参加する上ノ山立夏が完成させた。温詞さんは、楽曲について「真冬でも柊でも立夏でもない、“由紀”という人物が紡いだ楽曲であり、そしてシリーズの締めくくりを担う一曲でもあるので、一番プレッシャーがありました。『冬のはなし』のメロディーでもおなじみの真冬の鼻歌が、由紀がこの曲を書くきっかけにもなっていますし、本作のタイトルが『海へ』であることが確定していたので、それらを踏まえて今までとは違う楽曲に仕上げるのは苦労しました」と明かす。
由紀については、「どこか達観した人間だと思っていて」と語り、「真冬と2人で海に行ったことになぞらえて、鼻歌のメロディーを忍ばせた一曲をプレゼントするとなった時も、単純にその時の記憶をなぞったような曲は作らないだろうなと思ったんです。その日の出来事を踏まえ、彼なりの気づきをもとに回答を出し、それを『海へ』という曲に落とし込むのだろうなとイメージを持って、歌詞の構成などを作り上げていきました」と振り返る。
「『ギヴン』の4人、『syh』の2人、雨月、そして由紀。これまでを彩ってきてくれた魅力あふれるキャラクターたちを1つの音楽で包括することができればいいなと。そういう願いを込めてこの曲を作り上げました」と思いを語っている。
真冬や柊のライブシーンなど新たなカットも公開された。
「ギヴン」は、マンガ誌「シェリプラス」(新書館)で連載されたキヅナツキさんのマンガ。日々の生活の中で音楽への情熱を失いかけていた上ノ山立夏が、佐藤真冬の歌を偶然に聴き、2人の距離が変わり始める……というストーリー。
テレビアニメが、フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で2019年7~9月に放送された。劇場版アニメ「映画 ギヴン」が2020年8月に公開され、観客動員数が15万人を突破するなどヒットした。実写ドラマ化されたことも話題になった。劇場版アニメ2部作の前編「映画 ギヴン 柊 mix」が1月に公開された。後編「映画 ギヴン 海へ」が9月20日に公開され、アニメ「ギヴン」シリーズが完結を迎えた。
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