ドラゴンボールDAIMA
第6話 イナヅマ
11月18日(月)放送分
集英社のマンガ誌アプリ「少年ジャンプ+(プラス)」で連載中の人気マンガが原作のテレビアニメ「ダンダダン」。10月にMBS・TBS系の深夜アニメ枠「スーパーアニメイズムTURBO」で放送をスタートし、迫力のバトルシーン、サイケデリックな色使いといった斬新な映像、豪華声優陣による軽快な会話劇が話題になっている。第3話では、モモ(綾瀬桃)の祖母で霊媒師の星子が本格的に登場した。星子を演じる水樹奈々さんは、星子を「これまで演じたことがなかったキャラクター」といい、「自分の新たな扉を開かせてもらった」と感じているという。収録の裏側、演技のこだわりを聞いた。
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「ダンダダン」は、宇宙人を信じない少女・モモと幽霊を信じないオカルトマニアの少年・オカルン(高倉健)が圧倒的怪奇に出会う……というストーリー。心霊スポットのトンネルでターボババアに遭遇したオカルンは、呪いによる力で変身できる体になり、霊媒師の家系のモモは、セルポ星人に襲われたことをきっかけに秘められた超能力が目覚める。二人は、特殊な力を発動させ、次々と現れる怪異に立ち向かうことになる。アニメは、若山詩音さんがモモ、花江夏樹さんがオカルン、田中真弓さんがターボババア、中井和哉さんがセルポ星人を演じるなど豪華声優が集結した。
水樹さんが演じる星子は、ドドリア三太として活躍している霊媒師で、両親のいないモモを育ててきた。祖母とは思えないほどとんでもなく若い見た目と、乱暴とも思える物言いで、一見ぶっ飛んだキャラクターだが、水樹さんは「本人はいたって孫思いの真面目な人」と感じているという。
「星子の中心には常にモモがいて、モモが健やかに育つには、笑顔で常にいられるにはどうするべきなのか?と考えていて、過保護になりすぎず、いつもサポートしている存在なんです。ただ、霊媒師という職業柄いろいろな体験をしているので、星子にとっての普通は、世の中の人にとっての普通ではなく、ぽろっと出る発言がちょっと過激でぶっ飛んでいるように見えるかもしれないけれど、とても冷静に分析して、彼女なりに全力でサポートしている発言なんです。常に、モモとオカルンに考えさせて、彼女たちが成長するように道を作っているところは、保護者としても、すごいところだなと思っています。一見厳しいところもありますけど、それは愛情の裏返しであるというところが、星子の魅力で、本当に愛情深いキャラクターだなと思います」
水樹さんにとっては初めてのおばあちゃん役。また、自身が演じたことがないようなキャラクターだった。初めての収録では、スタッフから「きっぷの良い姉御、肝が据わった格好いい星子さんをお願いします」と言われ、「お任せいただけてうれしかったですし、現場にいらっしゃった龍先生にも『ものすごく格好いい星子さんでした』と言っていただけたのは最高の褒め言葉で、自信を持ってこの先も演じられます!と思いました」と笑顔を見せる。
水樹さんが星子を演じる上で最も意識したのは、モモへの愛情だった。
「過激な、ぶっ飛んでいるせりふが多いんですけど、モモへの思いがあって出てくる発言なので、ただきつい言葉にならないように、そこには必ず深い愛情があるんだということを常に念頭に置きながら演じることを大事にしました。ただ、『クソが』『オメエ』とか普段は使わない言葉で愛を届けなくてはいけない難しさがあって、そこが今まで演じたことのないキャラクターだなと思いました。私は割と直球なタイプのキャラクターを演じることが多いので、心の中にあるものとは対照的なワードを使って自分の気持ちを相手に届けるのは新鮮な体験でした」
言葉とは裏腹な愛をせりふに込める経験を「すごく大人な体験」と表現する。
「私自身は、まだこの歳になっても子供というか、分かりやすい、本当に直球一本勝負な人間なので。星子は、言葉の表面的な意味だけじゃなく、その裏まで読み取ることが必要なキャラクターなので、それをどこまで演じられるか、裏腹な部分をどこまで乗せられるかが勝負だったので、とても素晴らしい経験をさせていただきました」
「ダンダダン」は、モモ、オカルン、星子らキャラクターの軽快な会話劇も魅力の一つとなっている。収録は、キャストがそろって掛け合いができたといい、水樹さんいわく「スタジオの温度が2、3度高くなる」と感じるほど熱気に満ちたものだったという。
「モモ役の詩音ちゃんとオカルン役の花江くんが最初にトップスピードでくるので、私は星子としてそれを迎え撃つという形でした。2人は若さのエネルギーで突っ込んでくるので、それを懐深く受け止め『はい、よしよしよし……』と抱きしめながら、導いてあげるという。あの熱を全部受け止めなくてはいけないので、冷静ではいながらも、ものすごいエネルギーが必要でした」
和気あいあいとした収録現場で、「キャラクターと見事にシンクロしている皆さんの空気を感じながら、しっかり呼吸を合わせて収録することができたので楽しかったです」と掛け合いの楽しさを感じることができたという。
「収録時間が短いので、みんなでゆっくり雑談する時間はなかったんですけど、(田中)真弓さんが現場の空気を作ってくださっていて。真弓さんはいつもターボババアのパーカーを着て、現場に来てくださるんです。『年上に対するリスペクトが無ぇ』というターボババアのせりふが書いてあるんですけど、真弓さんは『これ見て~』と言ってみんなに見せて回っていると話していて、『みんな真弓さんのことリスペクトしてますよ』という話をしたりして(笑)。本当に場の空気を和やかにしてくださって、感謝の気持ちでいっぱいです」
水樹さんは、アニメ「ダンダダン」の魅力を「心拍数が上がる要素がギュッと詰まった濃い作品」と語る。
「日常に少し刺激が欲しい方は、日々を彩るスパイスとしてぜひ触れていただけたらなと思います。オカルトや心霊ものに興味がない方でも、ラブコメ要素が主軸にあったりもするので、すっと入っていただきやすい作品になっています。あらゆる角度からあらゆるジャンルのものが融合された作品なので、ぜひアニメでも楽しんでいただけたらと思います。本当に作画が素晴らしくて見どころ満載ですし、音楽もすごく格好いいので、そういったところにも注目していただきたいなと思います」
水樹さんら声優陣がぶっ飛んだ個性的なキャラクターの魅力を全力で表現するアニメ「ダンダダン」。今後の展開も見逃せない。
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