今をときめく俳優やアーティストにも、初出演、初イベント、初ライブなど必ず存在する“はじめて”のとき。そんな未経験ならではのドキドキの瞬間から、印象的な出来事、ほろ苦さまでを、本人に振り返ってもらうのが「私のはじめて」です。連続ドラマ「若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―」(日本テレビ系、日曜午後10時半)に出演中の一ノ瀬颯さんに、“はじめてのシーン撮影”の思い出を語ってもらいます。
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俳優って常に“はじめて”がある職業だと思うのですが、自分の中で、すごく衝撃的だったのが、僕にとって最初の作品(『騎士竜戦隊リュウソウジャー』)の最初のシーン。戦隊ものだったのですが、とある動物園に行方不明だった相棒の大きなキョウリュウがいて、「こんなところにいたのか?」というシーンで、最初のお芝居でありながらCG前提のシーンだったので、空(くう)に向かって大きな声で話しかける、みたいな。
自分の中でどういう出来上がりになるのか、まったく分からなかったのですが、“はじめてのシーン撮影”でありながら、このときに「お芝居が楽しい」と思えて。明確に何か手応えがあったわけではないですが、それでも「すごく面白い」と感じたのは鮮明に覚えています。
お芝居って基本“対人”だと思うのですが、この作品では結構グリーンバックに話しかけたりとか、何もないところで声を上げたり、アクションしたり。今、思うと(戦隊ものでは)それは当たり前のことではあるのですが、僕にとってはすべてが新しい挑戦で、かつ貴重な経験をさせてもらったなと思っています。
いちのせ・はやて 1997年4月8日生まれ、東京都出身の27歳。2019年3月、スーパー戦隊シリーズ「騎士竜戦隊リュウソウジャー」のリュウソウレッド/コウ役で俳優デビュー。2020年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」では足利義栄を演じた。そのほか、連続ドラマ「テッパチ!」(フジテレビ系、2022年)、「Get Ready!」(TBS系、2023年)、「いちばんすきな花」(フジテレビ系、2023年)、「Believe-君にかける橋-」(テレビ朝日系、2024年)などにも出演。11月1日公開の映画「十一人の賊軍」にも出演する。