ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン
#23「ジェイル・ハウス・ロック!」
2月24日(火)放送分
「第26回手塚治虫文化賞」のマンガ大賞に選ばれたことも話題の魚豊さんのマンガが原作のテレビアニメ「チ。 -地球の運動について-」。原作は、「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で2020~22年に連載され、15世紀のヨーロッパを舞台に異端思想の地動説を命懸けで研究する人々を描く異色のマンガとして人気を集めた。テレビアニメは2024年10月にNHK総合で放送をスタートし、地動説の証明に挑むメインキャラクターたちの生き様に多くの視聴者が魅了されている。同作は、第1章で登場したフベルトの「神が作ったこの世界は、きっと何より美しい」という言葉に象徴されるように、さまざまな“美”が描かれている。3つの“美”という視点から、第1クールを振り返る。
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「チ。」は、C教が力を持つP王国が舞台で、宇宙の中心は地球だとする天動説が信じられ、それに背く地動説は異端として迫害されている。アニメの第1章は、飛び級で大学への進学を認められた神童・ラファウの死、第2章は、代闘士オクジー、修道士バデーニの死で幕を下ろした。地動説の証明に挑むも、異端審問官のノヴァクら教会に研究がバレてしまい、道半ばで死を迎えた。
異端と分かっていながら、ラファウ、オクジー、バデーニらが地動説に魅了されたのは、太陽を中心に地球などの惑星が円運動をするという説を「美しい」と感じたからだ。ラファウは、「僕の命にかえてでも、この感動を生き残らす」と教えに反した自死を選び、バデーニは、地動説を知った瞬間、思わず嘔吐するほどの衝撃を受けた。「夜空がきれいなのは、汚れた底辺の地球から見上げているからだ」と教えられてきたオクジーは、バデーニ、ヨレンタと出会い、「知」を目の当たりにして、異端である地動説を「信仰してる」とまで語るようになった。
「チ。」では、地動説の美しさに魅せられ、新たな「知」を追い求めるキャラクターたちが、強く、美しく描かれている。
「チ。」が多くの人の心を引きつけるのは、キャラクターたちの言葉の力も大きい。「でも、そんなのを、“愛”とも言えそうです」「世界を、動かせ」「この世は、最低と言うには魅力的すぎる」など地動説を追い求める人々の言葉は、シンプルだが、力強い。原作者の魚豊さんに以前インタビューした際、キャラクターたちのせりふについて「ほぼ逆張りなんです」と語っていた。
「一般的に言われているような価値観に対して逆張りをして、さらにもう一回逆張りする。そうすると、シンプルなところに戻ってこれるんです。シンプルなことを最初に言っただけだと、重みを感じられないし、説得力を感じられないわけですよね。例えば、『愛は大切だよ』と言われても、どうかな?と思う状況の中に、今僕たちはいて、そこに重みをつけるために、最初に『愛は大切じゃない』ということを誰かに言わせておいて、その後に『愛は大切だよ』に戻ると、『やっぱりそうじゃん』と思える」と説明。言葉を信じられなくなっている現代だからこそ「説得力をつけたい」という。
アニメを手掛けるマッドハウスの岡恒成プロデューサーも、原作の言葉の力を大切にし、「せりふに集中して見られるような演出」を工夫し、「重要なせりふのあるシーンでは、キャラをあまり動かさず、長めのカットにして、せりふを強調して見せるような形をとっています」と語っていた。
SNSなどでは、アニメ「チ。」は「部屋を暗くして見るといい」とも言われている。夜のシーンが多く、全体的に画面が暗めということもあるが、何より美しく表現された星空がよく見えるからだろう。
岡プロデューサーは、星空は「主役の一つ」といい、原作もアニメも“実際の星空”を基に描かれているという。魚豊さんが日付まで決めて星空を描いたシーンは、アニメでもプラネタリウムソフトを用いて、原作と同じ日付の星空になるようにしている。「チ。」においては、天体を観測するシーンはもちろん、何気ない会話のシーンやキャラクターが死を迎えるシーンですら、星空が美しい。
さまざまな“美”を描き、「世界は美しい」と訴えかける「チ。」。ただ、「チ。」は残酷さもある。魚豊さんは、インタビューで、「大地の『チ』、血の『チ』、知性の『チ』。この三つが渾然一体となった作品にしたかった」と語っており、「地」動説という「知」を求める人々の「血」が流れる展開は、見ていていたたまれなくなる。それでも、ラファウからオクジーたち、オクジーたちからその次へ……と「知」のバトンが引き継がれているからこそ、魅了される人が多いのだろう。第2クールでは、どのような“美”が描かれるのか、注目したい。
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