清塚信也:中村紘子さんが楽譜に直筆のアドバイス 過激な母が突撃して弟子入りを決める 「徹子の部屋」で明かす

2月25日放送の「徹子の部屋」に出演した清塚信也さん=テレビ朝日提供
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2月25日放送の「徹子の部屋」に出演した清塚信也さん=テレビ朝日提供

 ピアニストの清塚信也さんが、2月25日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。2016年に亡くなったピアニストの中村紘子さんに指導を受けたことなどを語った。

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 中村さんは弟子を取っていなかったが、「過激な母親が突撃いたしまして。強引に決めてきた」という。すでに習っていた先生がいたにもかかわらず、ある朝、突然「今日から中村紘子先生のところに行くよ」と母に言われた。中学2年生ごろから高校時代まで、4、5年ほど指導を受けた。

 初日はあいさつの作法がなっていないと、「30分~1時間ほどお説教をいただきまして」。清塚さんは、「そういうことを教えてくれる人がいなかったから、作法を教えてもらうことができて幸運だった」と語る。中村さんに対しては、「あの当時は怖かったですけど、感謝しております。生前もうちょっとこの感謝をちゃんと伝えたかった」としのんだ。

 東京フィルハーモニー交響楽団とのコンサートでショパンのコンチェルトの1番を演奏することになったとき、いろいろな出版社から楽譜が出ているが、いつも使っているのとは違うもので練習してみようと思い、引っ張り出してみたら、「紘子先生とのレッスンで使っていたみたいで、めくってみたら、紘子先生の注意書きが書いてあって」という。

 楽譜は、若かりしショパンが初恋の相手に作ったのではないかと言われている2楽章「ロマンス」で、とてもロマンティックな曲。五線譜の上の余白に「春の世のおぼろ夜のように、甘く、はかなく」と中村さんの字で記されていた。「こういうのを見ると、一言、一言が詩のように美しい方だった」と思いをはせる。

 その横には「あまりノロノロだともちこたえられなくなるので注意」と現実的な指摘も記されていた。清塚さんは「私がロマンティックに弾いたことで、次のレッスンなどで『それは、やりすぎ』という意味で注意してくれた」と思い返していた。

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