北川景子:「いつか子供たちにも見せたい」 山崎豊子原作SPドラマ「花のれん」の魅力語る

北川景子さんが主演するSPドラマ「テレビ朝日ドラマプレミアム 山崎豊子生誕100年記念 『花のれん』」の一場面=テレビ朝日提供
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北川景子さんが主演するSPドラマ「テレビ朝日ドラマプレミアム 山崎豊子生誕100年記念 『花のれん』」の一場面=テレビ朝日提供

 俳優の北川景子さんが主演するSPドラマ「テレビ朝日ドラマプレミアム 山崎豊子生誕100年記念 『花のれん』」(テレビ朝日系)が3月8日午後9時から放送される。山崎豊子の同名小説が原作で、明治から昭和の時代に“女性プロデューサー”の先駆けとして道を切り拓いた興行師・河島多加(たか)の生涯を描く。多加は吉本興業の創業者・吉本せいがモデル。2児の母になり、今回の作品を「いつか大きくなった子供たちにも見せたい」と語る北川さんに作品の魅力を聞いた。

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 ◇時代物ってすごくいい

 「時代物や時代劇ってすごくいいなと常々思うんです。若い方にもぜひ見てほしいですね。若い方々に時代物が面白いなって思ってもらえるような笑えるシーンもたくさんあるし、吉本せいさんがモデルなので親近感が湧くと思います。京都で撮影をしたので昔の日本はこうだったのかなと思えるような、映像の一つ一つがとても美しい作品です」とドラマの魅力を語った北川さん。

 物語は、大阪・船場の呉服店に嫁いだ多加の一代記。多加は夫と死別し、息子を育てながら、持ち前の根性と商才で寄席小屋を拡大していく。

 「多加は、夫の遺志を大切にして受け継いでやり抜きました。ずっと一生懸命で、人を大切にし、正直で、熱い気持ちを持ちつづけた人。ビジネスに関しては時代とともに柔軟に、大胆に変わっていける強さを持っていたから成功できたのではないでしょうか。

 見てくださる方にはもちろん、いずれ成長した娘や息子に見てもらえたら、こういう方々の生活の上に、自分たちの現在の生活が成り立っていることを知ってもらえる、いい機会になると思います。子どもたちもきっと何かを受け取ってくれるんじゃないかな」

 ◇「花のあと」甲本雅裕との縁

 多加の夫・吉三郎を演じるのは伊藤英明さん、多加の寄席をひいきにする市会議員・伊藤友衛(ともえ)を上川隆也さん、番頭として多加を支えるガマ口(がまぐち)を甲本雅裕さんが演じる。

 なかでも2010年の「花のあと」で夫婦を演じ初共演した甲本さんとは今回、お互いに同作からの縁を感じていたという。

 「『花のあと』は私が初めて時代劇に出演した作品。本当にいろんなことを教えていただきました。今回は夫婦役ではないけれど、多加にとっては相棒、パートナーとして人生を歩んでもらう人。ご縁があると思っていたら、同じように甲本さんも『僕は、花のあとの続きだと思っています』と言ってくださって、うれしかったですね。

 今回、芝居について一番よく話をしたのは甲本さんだったと思うんです。甲本さんの的確な演技プランに自分がどう合わせられるか、そういう時間もすごく楽しかったです」

 ◇山崎豊子ファンは「絶対に楽しめる」

 原作を尊重し、せりふは船場言葉。関西出身の北川さんも驚くほど、現在の関西弁と違いがあったという。録音された船場言葉のせりふを繰り返し聞き、練習に励んだ。

 「ワンシーンごとに聞いて、覚えたせりふを言って録音して聞き、違うなと思ったところは修正して……と繰り返しました。発音に気を取られると芝居がすごく緊張したものになってしまうし、芝居に集中すると、せりふの音が不安だったので両方うまくいったときはすごくスカッとしました」

 自身も両親も山崎豊子作品の大ファン。「原作をリスペクトした脚本になっていますし、船場言葉も徹底しました。山崎先生の作品のファンの方、世界観がお好きという方は絶対に楽しめると思います」と自信を見せた。

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