羽田美智子:「一番つらかったときはどんなとき?」父親の亡くなる前にインタビュー 「もっともっと聞けばよかった」 「徹子の部屋」で

「徹子の部屋」に出演した羽田美智子さん=テレビ朝日提供
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「徹子の部屋」に出演した羽田美智子さん=テレビ朝日提供

 俳優の羽田美智子さん(56)が、6月10日放送の黒柳徹子さんの長寿トーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演。3年前、87歳で亡くなった父親との思い出を明かした。

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 父親が亡くなる前、家族旅行をした羽田さん。「父はそのとき、ちょっとだけ体調悪かったんですけど、せっかく企画したんだから無理やりでも行こうよ~、と誘って。まさかそれが最後の家族旅行になるとは思わなかった」と述懐。

 旅行中、父親に“インタビュー”した。寝る間際に「パパがさ、人生で一番つらかったときはどんなとき?」と聞くと、父親は、ある“音”を聞いたとき、と答えた。

 父親が小学校1年生の頃、羽田さんの祖父に赤紙が来て、出征することになった。親戚が集まり「万歳、万歳」と見送る会が開催されたが、状況を分かっていない羽田さんの父親だけがはしゃいでいた。

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 「そのときの写真を見せてもらったら、大人はみんな沈痛な顔をしていて、父だけが楽しそうなんですね。その写真がすごく胸が痛くて……」

 その後、羽田さんの祖父が戦地に向かったことが分かったが、戦争が終わっても帰ってくることはなかった。

 「ある日(当時の父親の家に)兵隊さんがいらして『遺品です』と木箱をいただいた。木箱はカタカタカタカタ音がして。中には歯ブラシが1本入っていただけでした。父は、その音を聞いたときに人生一番つらかったな、と言ったんです」

 その後、父親は24歳で結婚した。「そこまではつらかったけれど、お母さんと結婚してからは、つらい、悲しい、苦しい、というのは一切知らないんだよ、と聞いて。父にそういうことを言わせる母の存在ってすごいなと思って。両親に対する尊敬の念が湧きました。もっともっと聞けばよかったなと思いますね」。

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