アイドルグループ「欅坂46(改名して今は櫻坂46)」の元メンバーで、現在は俳優、ニュース番組のコメンテーターとしても活躍する長濱ねるさん。デビュー10周年の節目となる今年、自身2冊目の写真集「長濱ねる」(講談社)を7月15日に発売した。長濱さんに、デビュー10周年を迎えた思いや、苦楽を共にした欅坂46元メンバーとの関係性などを聞いた。
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“ありのままの素顔”が写し出されていることから自身の名前をそのまま命名した写真集は、プライベートでも訪れたことのある「大好きな国」アイスランドとフィンランドで撮影された。北欧の雄大なロケーションを舞台に、深い森の中で撮影された幻想的なショットなどを収録する。
長崎県・五島列島で幼少期を過ごした長濱さんは「自然豊かな場所で育ったので、スタッフさんたちは心配してくれていたのですが虫も平気なんです。今回の撮影では、幼い頃の自分を取り戻したといいますか……(笑)。小さい頃は兄に付いていき山で遊ぶ“野生児”だったので、なつかしい感覚でした」と撮影を楽しげに振り返る。
デビュー10周年のタイミングで発売することに「これまでの活動の証と言っていいのかな? 制作が決まった時は本当にうれしかったです」と頬を緩める。そして、この10年間は「グループ期間も濃い時間を過ごしていましたし、あっという間でした」と回顧する。
2015年に「欅坂46」の1期生オーディションを受けてデビューしたが、それまでは「芸能界に入りたいという気持ちは全くありませんでした」と話す。「ヤクルトが好きだったので卒業文集には『ヤクルトの工場で働きたい』と書いていましたし、オーディションを受けた頃の夢は空港のグランドスタッフさんでした。乃木坂46さんが好きだったのと、新しい世界を見てみたいという理由でオーディションを受けたのですが、家族や友人はびっくりしていたと思います(笑)。まさか10年後、自分が今のような仕事をしているなんて、夢にも思っていませんでした」
アイドル卒業後は、俳優の道へ。2022年度後期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「舞いあがれ!」をはじめ、数々のドラマに出演してきた。「お芝居の仕事を頑張りたいという思いで、今も芸能活動を続けています」と述べる。沖田修一監督の映画「横道世之介」(2013年)が「一番好きな邦画」だと言い、沖田監督の作品に出演することが目標だ。「どの現場に行っても演技はまだまだ難しいなと思います。皆さんに必死に食らい付いて日々過ごしている感覚です」
そんな中で刺激を受けるのは、共に活動していた欅坂46の元メンバーたち。「みんなが頑張っていると私も頑張りたいと刺激を受けますし、困っている子がいたら助けになりたい」とほほ笑む。
親交は続いており「この前も、渡邉理佐とご飯に行きました。みんなもなかなか忙しいので会うのは年に何回かになりますが、連絡は取っています」と明かす。
数々の試練を経験したグループで、共に駆け抜けた仲間たち。関係性について「戦友ですか?」と問うと、「戦友ではないですね、今はもう友達」とにっこり。「“マブダチ”のような(笑)。共通の話題もありますし、スタッフさんや共通の知り合いもいますし、同じ境遇を過ごした大切な友人たちだなと思います。信頼できる友人関係を築けているのは、あの期間があったからなのかな」と晴れやかな表情で語った。