あんぱん:第92回の注目度 原菜乃華演じるメイコの「ええっ」「なんで」に視聴者クギヅケ

連続テレビ小説「あんぱん」のロゴ (C)NHK
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連続テレビ小説「あんぱん」のロゴ (C)NHK

 今田美桜さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(総合・月~土曜午前8時ほか)の第92回(8月5日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのか? テレビの前の視聴者が画面にクギヅケになっていた程度を示す「注目度」の1分ごとの推移を調べたところ、最も注目度(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)が高かったのは、カフェで働くメイコ(原菜乃華さん)が健太郎(高橋文哉さん)と再会する午前8時12分の76.3%だった。

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 「あんぱん」は、「アンパンマン」を生み出したマンガ家、絵本作家のやなせたかしさん(1919年~2013年)と、暢さん(1918年~1993年)夫婦がモデル。何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどりつくまでを描く、生きる喜びが全身から湧いてくるような「愛と勇気の物語」だ。

 第92回では、蘭子(河合優実さん)が仕事の都合で上京することになり、メイコと2人で引っ越してくる。数日後、メイコが働くカフェでのぶ(今田さん)が嵩(北村匠海さん)を待っていると、嵩が健太郎を連れてやって来る。

 ◇最高値は午前8時12分 メイコの動揺に視聴者ワクワク

 第92回の注目度は前半、やや低めで推移。午前8時7分から伸び始め、12分に最高値となった。この時間はちょうど、コーヒーを届けるため、のぶのテーブルにやってきたメイコが一緒にいた健太郎に気付き、あまりの驚きでそのまま固まってしまった場面のあと。大きな目を見開いたまま「ええっ」「ご、ごちゅ、ごちゅ、ご注文は?」と動揺を隠せないメイコが可愛らしく表現されていた。

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 メイコの健太郎に対する恋心を知っている視聴者は、カフェに健太郎がやってきた約2分前から、こうなる展開は予測でき、ワクワクしながら見ていたと想像できる。嵩が「メイコちゃんは『素人のど自慢』に出るのが夢なんだ」と言うと、健太郎は「今度、予選会があるけん、受けてみたら?」と勧める。

 注目度は12分のピーク後、急速に下がって14分の68.7%で底となり、15分で69.8%と少し反転する。メイコはのど自慢に向け、カフェの客であるいせたくや(大森元貴さん)から歌の指導を受けるのだが、ラスト直前でいせたくやに「好きな人が予選会のこと、教えてくれたんです。だから、どうしても合格したいんですよね」と恋心を言い当てられ、メイコは「なんで、あんた」と驚く。

 さらに、たくやから「合格したら胸に秘めた思いを伝えよう、とかね」とからかわれ、「えっ」と激しく動揺する表情でドラマは終了した。ここもメイコ役の原さんの表情の変化がほほ笑ましいシーン。第92回はメイコのための回だったといえそうだ。

 活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。

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