あんぱん:第101回の注目度推移 玉恵の「嵩さん」にのぶも視聴者もイラッ!? ピークは午前8時13分の74.2%

連続テレビ小説「あんぱん」のロゴ (C)NHK
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連続テレビ小説「あんぱん」のロゴ (C)NHK

 今田美桜さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第101回(8月18日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのか? テレビの前の視聴者が画面にクギヅケになっていた程度を示す「注目度」の1分ごとの推移を調べたところ、第101回で最も注目度(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)が高かったのは、アイドルグループ「乃木坂46」の久保史緒里さんが演じる人気歌手、白鳥玉恵が柳井家を引っかき回した午前8時13分の74.2%だった。

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 「あんぱん」は、「アンパンマン」を生み出したマンガ家で絵本作家のやなせたかしさん(1919年~2013年)と、暢さん(1918年~1993年)夫婦がモデル。何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどりつくまでを描く、生きる喜びが全身から湧いてくるような「愛と勇気の物語」だ。

 ◇最高値は午前8時13分の74.2% 朝ドラデビューの久保史緒里がかき回す

 第101回は、嵩(北村匠海さん)が書いた詞にたくや(大森元貴さん)がメロディーをつけて生まれた「手のひらを太陽に」が「みんなのうた」でも紹介され、子供たちに広く歌われるように。「手のひらを太陽に」を歌う玉恵はカフェで、自分のリサイタルの構成を嵩に頼む。「いや~無理ですよ」と返す嵩だが、じっと見つめ、無言のまま圧力をかける玉恵の頼みを断り切れない。初登場した白鳥が、騒動の種をまき散らし始める回だ。

 テレビ画面の前にいる人のうち、画面を実際に注視している人の割合を示す「注目度」は、ドラマの経過とともに緩やかに上昇。グラフは特に大きな山をつくることもなく、終盤を迎える。この日のピークは午前8時13分の74.2%。12分から一気に8ポイント近くも上昇した。会社を解雇されたのぶ(今田さん)が肩を落として帰宅した場面だ。

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 のぶが玄関に着くと、中から女性の声が聞こえてくる。その声の主は玉恵。嵩の構成台本を読みながら「メルヘン調ですてきだわ~」と絶賛。玉恵は「ついでに衣装もデザインしてほしいの」と頼むが、嵩はさすがに無理だと拒む。玉恵が「大丈夫! こんなに私のこと分かってくれる嵩さんなら」と返すと、玄関でそのやり取りを聞いていたのぶは「嵩さん……」とつぶやく。そして、静かに玄関の扉を開き、家の中に入る。グイグイと嵩に迫る若い女性の登場に、のぶも平常心ではいられない。この後がどうなるのか? 期待が高まった、この辺が午前8時13分ちょうどだ。

 のぶは家の中に入ると、玉恵は「はじめまして」とあいさつ。「奥様にもお会いしたかったの。お話聞いています、嵩さんから」とほほ笑むと、再び「嵩さん」という呼び方に反応したのぶは、作り笑いで「嵩さん……」と繰り返した。嵩がフォローを入れ、玉恵が「(のぶは)速記もできる才女で、職業婦人なんですってね。ご立派だわ」とほめると、のぶはうっすら涙を浮かべながら「立派でもなんでもありません。今日、会社をクビになりました」と打ち明けた。ここまでが13分台。のぶと玉恵の“対決”シーンはこれで終了。その夜の嵩とのぶの会話の場面に移った。注目度は午前8時14分で67.6%まで急降下し、そのまま番組は終了した。

 今後も玉恵が嵩にグイグイ迫る場面は続きそう。今週は彼女の登場シーンに目が離せない展開となりそうだ。

 活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。

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