人気グループ「SixTONES」の京本大我さんが主演を務めるミュージカル「Once」の上演が9月9日、東京・日生劇場で始まる。8日、囲み取材と公開ゲネプロが行われた。劇中でギターの弾き語りをする京本さんは、人前での演奏慣れをするために、メンバーのいる楽屋で“ストリート”的に急にギターの演奏をしていたと明かした。
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出演のオファーを受けたのは数年前だったといい、「その時は『Once』ということはわからず、シンガーソングライターの物語の話がきてるけど、っていうすごいアバウトなオファーをいただいて。ギターは独学ではやってたので、独学でやってたぐらいのレベルでよければもちろん挑戦したいという気持ちを伝えました」と振り返った。
劇中で演奏するのは9曲。演奏する楽曲の難度の高さに「ギタリストの方とかアーティストさんに頼むべきなんじゃないかというぐらいレベルが高かったので、正直、心が折れかけた時も何度もある」という。「SixTONESのコンサートだと、バンドの皆さんについていただいて歌うってスタイルが多くて、最近だと僕のソロのライブぐらいしか自分で演奏することがなかった。決して人前で演奏するのに慣れているわけじゃないので、緊張感はあるんですけど、音楽監督の皆さんや、今回演奏してくださる皆さんと、結構早い段階から練習する時間を作っていただいて、皆さんのおかげでなんとかやって来れました。ここまでやってきたっていう自分の経験を糧にして、乗り越えていきたいなと思っています」と意気込んだ。
人前で演奏することに慣れるため、メンバーとの仕事の日にギターを持って行ったこともあるという。「『Golden SixTONES』(日本テレビ系、日曜午後9時)っていう番組をやらせてもらってるんですけど、その収録の合間、楽屋で5人が休んでいるところで、僕が急に演奏しだすっていう、いわゆるストリート的なことをやってみる、みたいな。多分うるさくて、めちゃくちゃ迷惑だったと思うんですけど(笑)、5人の前でちょっとルーティン的にやっていましたね」と明かした。
「僕にとって、30代に入ってから一発目のミュージカルでありますが、僕はあくまで作品の中心を担っているだけで、本当に皆さんで作った作品です。キャストだけじゃなく、スタッフさんも本当にすてきな方々が集まって最高のものをお届けできると思うので、ぜひ皆さん足を運んでいただいたら、この作品の魅力にどっぷりはまっていただきたいなと思います」と語った。
2007年公開のアイルランド映画「Once ダブリンの街角で」が原作。アイルランドの首都ダブリンで、貧しいストリートミュージシャンのガイ(京本さん)は、父親の店で掃除機修理の仕事をしながら、時間を作っては自作の歌を路上で弾き語りしていた。なかなか評価されず、失恋を機に音楽をやめることを考えていた時、チェコ移民のガール(saraさん)と出会う。ガイの音楽に心ひかれたガールは、ガイに掃除機の修理を依頼し、代金として自分がピアノ演奏することを提案。ピアノのある楽器店を訪れ、ガイのギターとガールのピアノで、ガイが前の恋人に向けて作った曲「Falling Slowly」を共に歌い、音楽によって互いに心を通わせていく……というストーリー。
2011年にミュージカル化されて、翌年にはブロードウェーに進出、トニー賞で作品賞を含む8冠を達成した。今回は、日本オリジナル演出で上演される。日生劇場では9~28日、その後、愛知、大阪、福岡で上演される。
囲み取材には、saraさん、斉藤由貴さん、鶴見辰吾さん、稲葉賀恵さんが出席した。