知念英和:「仮面ライダーガヴ」主演俳優のハタチの“気づき” 「1年間演じきった誇りを持って」と思い描く“今後”

初となる書籍「ひでのよんな〜らいふ。」を発売した知念英和さん
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初となる書籍「ひでのよんな〜らいふ。」を発売した知念英和さん

 特撮ドラマ「仮面ライダーガヴ」で主演を務めた俳優の知念英和さんが、10月9日に自身初となる書籍「ひでのよんな〜らいふ。」(ワン・パブリッシング)を発売。出身地である沖縄での撮影の思い出などに加え、テレビシリーズの放送終了から1カ月以上がたった「仮面ライダーガヴ」のことや、現在二十歳(ハタチ)の知念さんの“現在”と“今後”について話を聞いた。

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 ◇「仮面ライダーガヴ」には終わってから気づく魅力たくさん

 知念さんは2005年3月19日生まれ、沖縄県出身。2021年に開催された第2回「スター☆オーディション」で、応募総数1万5918名の中からファイナリストに選ばれると、2024年9月から2025年8月末までテレビ朝日系で放送された「仮面ライダーガヴ」では、仮面ライダーガヴ/ショウマを演じた。

 知念さんは、改めて「仮面ライダーガヴ」について「いま振り返って思うのは、キャラクターの心情に寄り添った脚本だったな、ということ」と明かす。

 「お菓子をテーマにしていて、幸せを感じるときに食べるときもあれば、場合によっては誰かを弔うために食べるものでもある。僕たちが当たり前に生きていて、普段から思っていたお菓子に対しての概念を変えてくれたっていう、この作品が与えた影響というのはとても大きいと思っています。僕もお菓子を見るたびに頭をよぎったり、思い出したりしますし、皆さんの生活に溶け込むようなテーマを扱ったのもすごく大きいと感じています。皆さんの心に残り続けて、思い出してもらえる作品になったと思っているので、放送が終わってから気づく魅力もたくさんあるなと感じています」

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 初の書籍「ひでのよんな〜らいふ。」は、そんな「仮面ライダーガヴ」が放送中の2024年11月にアイドル誌「POTATO」にて始まった同名連載を一冊にまとめたものだ。

 書籍化にあたっては、撮り下ろしカットとともに、知念さんの近況やプライベートフォトも収録された。

 「自分の想像を超える200%の完成度になっていると思っています、ワンカットワンカット、思い入れのある写真になっていますし、雑誌連載を読んでいない方にも、未公開カットも含めてまとめてお届けできるので、僕の成長を感じてもらえるところも、見どころかなと思っています」

 ◇愛あふれる地元・沖縄は「なくてはならないもの」

 中でも地元・沖縄で撮り下ろしたカットには、いつもと違う雰囲気の“やんちゃな一面”も切り取られているとか。

 「僕自身、帰省ではなく、お仕事で沖縄に行くのは初めてで、すごく新鮮な気持ちではあったのですが、撮影期間の天気が悪くて、実際に沖縄に着いたらやっぱり土砂降り。でも、撮影が始まるタイミングでウソのように晴れて、天気も味方してくれて、すごくいいスタートが切れたというのもいい思い出です。今回、初めてコザの街にも行かせてもらったのですが、人気のないストリートで撮影したカットは、いつもと違うやんちゃな一面、こんな表情するんだと思っていただけるような仕上がりになっていて、土地の見えない力を借りて大満足なカットにもなりました」

 沖縄は知念さんにとって「なくてはならないもの」という位置付け。

 「周りの方々にとても恵まれて、伸び伸び育ってきて、いまの自分がいるので、アイデンティティーの一つというか、やっぱりなくてはならないもの。愛があふれている場所というのは今回の撮影を通して再確認しましたし、生まれ育った場所というものを超えた深い絆をすごく感じています。それを大事にして、今後も俳優人生を駆け抜けたいと思ってはいるので、これからも活躍を続けて恩返しできたらと思っています」

 ◇少年の心や探究心、ピュアな感情「持ち続けていたい」

 愛あふれる沖縄で生まれ育ち、現在は俳優としてさらなる飛躍を目指す知念さん。今年3月には二十歳の誕生日という、一つの節目を迎えた。

 「僕が10代の頃に抱いていた二十歳や20代って、いまの自分よりずっと大人だなという印象がありました。年齢って数字でしかなくて、自分は全然(10代の頃と)変わらないなと思いつつも、法律的に解禁されることがあったり、行ける場所が増えたりして、どんどんと視野が広がっていっているなとは感じています。ただ、10代の頃に抱いていた感覚や好奇心、何にも恐れず飛び込む姿勢だとか、大人になるにつれて薄れていくことがあるというのが少しずつ分かってきて。それって決して悪いことではないのかもしれないけど、少年の心や探究心はこれからも変わらず持っていたいなと、二十歳になり、いろいろと知ったからこそ、強く思えるようにもなりました。10代の頃やそれ以前に感じた気持ち、ピュアな感情はとても尊いもので、それは忘れず持ち続けていたいなって思います」

 少年の心や探究心、ピュアな感情はある意味、俳優という職業には欠かせないもの。知念さんが描く“今後”とは……。

 「この1年で俳優としても人間としても成長できて、アクションにアフレコにと、いろいろな可能性を広げてくれたのが『仮面ライダーガヴ』です。ここで芽吹いた可能性は自分自身の力はもちろん、周りの人たちの力も借りながら、どんどんと咲かせていかなくてはならないもの。どんなに難しい役でも躊躇(ちゅうちょ)せずに飛び込んでいきたいなと思っています。常に『知念君って可能性を感じられる』と思ってもらえるような人間にはなっていきたいですし、きっとこの先も演じるのが大変な役に出会ったり、プレッシャーを感じたりすることもあると思いますが、この1年で培った経験や、1年間演じきった誇りを持って、皆さんに誇ってもらえうような俳優になっていきたいです。あとはいろいろなところで言わせてもらっているのですが、いつか朝ドラ(NHKの連続テレビ小説)、大河ドラマにも出たいなと思っています」

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