新婚さんいらっしゃい!:夫は東京ドーム13個分の牧場主 妻は大阪・枚方出身、北海道へ移住し酪農家に 婚活イベントで出会うもプロポーズを一蹴

11月30日放送の「新婚さんいらっしゃい!」から(C)ABCテレビ
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11月30日放送の「新婚さんいらっしゃい!」から(C)ABCテレビ

 藤井隆さんと井上咲楽さんがMCを務める長寿バラエティー番組「新婚さんいらっしゃい!」(ABCテレビ・テレビ朝日系、日曜午後0時55分)。11月30日は、大阪の女性と北海道別海町の酪農家男性をゴールインさせた婚活イベントについて、登場の夫婦を通して紹介する。前週に引き続き別海町で出張収録した。

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 自然豊かな別海町は、生乳生産量が日本一。人口約1万4000人に対し、乳牛の数は7倍強の約11万頭という。

 夫が別海町で父親と営む牧場は約60ヘクタールの広さで、東京ドーム13個分。約100頭の乳牛を飼育している。搾乳は1日2回、掃除・餌やりは1日3回を早朝から年中無休でこなしている。一方の妻は、大阪府枚方市の出身。5月に移住し、夫の父親も「明るくて仕事もやってくれ助かっている」と喜ぶ。

 2人の出会いは2年前に「菊と緑の会」に参加したことがきっかけ。菊は枚方菊人形、緑は別海町の大地を意味し、大阪の女性と別海町の酪農家男性に絞った婚活イベント企画だった。会の発足は1984年。別海町の酪農家と結婚した枚方出身の女性が「酪農家には結婚相手がいない」という実態を知り、枚方市長に直談判したのが始まりだった。

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 参加を希望した大阪の女性は、3泊4日、3万円の費用で別海町へ行けるという。イベント後は、子牛の餌やりや清流カヌー、星空鑑賞会など、北海道ならではの体験を楽しめる。これまで41回の開催で97組が成婚した。

 妻は30歳を越え、そろそろ身を固めたいと考え、イベントに参加した。もともと酪農に全く興味はなく、一番の決め手は「北海道に3万円で行ける」ことだった。一方、夫は仕事ばかりで出会いがなく、相手がほしいと参加。このときは女性5人、男性4人だったという。

 まずは写真ナシのプロフィールでお互いを確認する。「3万円旅」に釣られて来たとはつゆ知らず、夫は結婚に前向きなプロフィールの妻に好印象を持った。男性のプロフィールには、飼育中の牛の数と牧場の広さが記してあったが、妻はピンとはこなかったという。

 会初日の夜、全員で食事をした後、1対1に分かれての5分間トークになった。妻のプロフィールの「好きな食べ物:和・洋・中」というまさかの回答に、料理好きの夫は食いつき、食べ物の話題でお互い好印象を持った。3日目に見事2人はマッチングしたが「お互い第一候補で……」という、MC藤井の不用意な発言で、実は「第2候補同士」だったことが発覚する。

 2カ月後、夫が大阪を訪れ「結婚を前提にお願いします」と交際がスタート。毎日のように連絡を取り合い、月1回のペースでデートを重ね、愛を深めていった。そして昨年8月、大阪から岡山・高知へ出かける際にプロポーズしようと、夫は指輪を用意。にもかかわらず妻の実家に忘れてしまい、大阪に戻ってからパジャマ姿で指輪を渡そうとしたが、妻は「違う!」と一蹴。どうにかこうにか、今年2月に結婚となった。

 新婚トークの最後は、牧場の妻として新しい生活を始めた妻に、サプライズで両親からビデオメッセージが届く。数々の失言もありつつ、心温まる出張収録となった。

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