解説:「日本レコード大賞」総合司会で歴代最長は16年連続 女性で最長は? 今年は安住紳一郎アナと川口春奈

12月30日放送の「第67回 輝く!日本レコード大賞」のロゴ
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12月30日放送の「第67回 輝く!日本レコード大賞」のロゴ

 12月30日に放送される「第67回輝く!日本レコード大賞」(TBS系)の総合司会を同局の安住紳一郎アナウンサーと俳優の川口春奈さんが務めることが12月12日、発表された。安住アナは2012年から14年連続、川口さんは3年連続3回目。3年連続で同じ顔合わせが総合司会を務めるのは2009~2011年に担当した堺正章さんと藤原紀香さん以来だという。67回の歴史の中で、司会を最長で務めたのは誰なのだろうか。回数や開催年とともに紹介する。

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 ◇最長記録保持者は今年、特別賞を受賞 生放送に出演も

 今年第67回を迎える「日本レコード大賞」。第1回は1959年に開催され、司会は当時のラジオ東京(現TBS)のアナウンサーだった鶴田全夫(つるた・まさお)さんが務めたという。第2~6回(1960~1964年)はアナウンサーの芥川隆行さん、第7~10回(1965~1968年)は司会者の三木鮎郎さんが務めた。

 第11回(1969年)から第25回(1983年)まで15年連続でアナウンサーの高橋圭三さんが務めている。高橋さんの司会の名調子は、50代以上の人なら記憶に残っていることだろう。この記録は破られないと思われたが、タレントの堺正章さんが第38回(1996年)から第53回(2011年)まで16年連続で務め、最長記録を塗り替えた。

 今年、総合司会を務める安住アナは、2001年から11年間、進行アナウンサーを担当した後、堺さんの後を継ぐ形で第54回(2012年)から総合司会となり、今年で14年連続。高橋さん、堺さんの記録も視野に入ってきた。

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 安住アナはこのほど、総合司会の会見で「今年特別賞で堺さんがRockon Social Clubの皆さんと一緒にステージやってくださるのではないかということで、“ミスターレコード大賞”という感じの方なので、お話できるのを楽しみにしています」と語っており、本番で堺さんとどんな話をするのか、注目される。

 来年以降、記録が続くのかにも関心が集まるが、安住アナは「日本を代表する音楽の祭典に司会として声がかかるということは、アナウンサーをやっていて“誇り”であるし、うれしいことでもある。毎年の積み重ねで私を超えそうな後輩がいると確実に踏みつぶしてます(笑)」と冗談めかしつつも記録更新に意欲を見せた。

 ◇女性で一番長い記録は5年連続 大御所女優が担当

 総合司会は第12回(1970年)まで男性1人で担当していたが、第13回(1971年)に高橋さんと俳優の山本陽子さんの2人で務めてから、男女ペアで担当するのが定番となった。3人というケースもあり、例えば第19、20回(1977、1978年)は高橋さんに、久米宏さん、黒柳徹子さんという同局の音楽番組「ザ・ベストテン」の司会の2人が加わったこともあった。

 近年だと第48、49回(2006、2007年)に堺さん、押切もえさん、蛯原友里さんの3人、第50回(2008年)は堺さん、上戸彩さん、松下奈緒さんの3人で務めたことも。

 女性で一番長い記録は、俳優の森光子さんで第14~18回(1972~1976年)の5年連続。次点は竹下景子さんで第23~26回(1981~1984年)の4年連続。竹下さんは第28回(1986年)にも1度務めており、トータルでは森さんと並んで5回担当したことになる。

 安住アナが総合司会になってからは、第54回(2012年)が新垣結衣さん、第55回(2013年)が上戸彩さん、第56、57回(2014、2015年)が仲間由紀恵さん、第58、59回(2016、2017年)が天海祐希さん、第60、61回(2018、2019年)が土屋太鳳さん、第62、63回(2020、2021年)が吉岡里帆さん、第64回(2022年)が有村架純さんと安住アナと女性の俳優とのペアで1、2年担当するというケースが続いた。川口さんは第65、66回(2023、2024年)に続いて、今年で3年目と安住アナとは最長のペアとなる。

 総合司会発表の会見で息の合ったところを見せた安住アナと川口さん。2人共あと2年続けば最長記録に並ぶことになる。そんな記録の面でも来年以降、「レコード大賞」を注目していきたい。

 「第67回 輝く!日本レコード大賞」は、TBS系で12月30日午後5時半から4時間半にわたって新国立劇場(東京都渋谷区)から生放送。番組のナレーションは今年もジョン・カビラさんが担当する。

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