アイドルグループ「AKB48」の1期生メンバーだった前田敦子さんと高橋みなみさんが対談する動画が25日、サントリー公式YouTubeチャンネルで公開された。2人きりのスタジオで、台本なしで向き合った前田さんと高橋さん。「ザ・プレミアム・モルツ」のブランドメッセージ 「人生は、ゆっくりおいしくなる。」 をテーマに、2人が歩んできた20年の軌跡、これからの未来について、50分近く、ざっくばらんに語り合っている。
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2人が座ったテーブルには、「AKB48 20周年の武道館公演を終えて」「いま、『AKBはなぜ売れたと思いますか?』と聞かれたら」などのカードが用意され、それに沿って2人の対談は進められた。
12月に東京・日本武道館で開かれ、2人が出演したAKB48の20周年記念ライブについて、早めに準備に入り「見た目なんてさ。3カ月前ぐらいにはもう仕上がってたよ」という高橋さんは「ちょっとやっと気持ちが解放された」とほっとした表情。前田さんが「お疲れさま」とねぎらう場面も。
「AKBはなぜ売れたか」については、高橋さんは「めっちゃむずい質問だね」と言いながらも「めちゃくちゃ、生々しい人間だったんじゃない?」と自説を展開。前田さんも「確かに」と同意する。初代のAKB48グループ総監督としてメンバーを引っ張った高橋さんは「やっぱり異常じゃん。 ちょっとおかしなことがあのグループで起きてたっていう思います。 その中で必死に戦ってたっていうのが、今の人生につながってると思うし、どんな現場でも負けない心っていうのが養われてる」と振り返る。
興味深いのは、当時社会現象になった選抜総選挙についての2人の会話。「もう一回やりますかって言われたら絶対にやらないけど、結果としてやってよかったのかもね。答え合わせができるのに、これだけ時が経たなきゃいけなかった」と高橋さんがまず切り出した。
選抜総選挙が始まった背景を語り始めた前田さんは「秋元(康)先生が私を指名してセンターをやっていて、それが納得いかないっていう声が大きかったから始まったわけじゃん。私も『やりたくない』みたいなことを言ってしまっていたし。秋元先生が言い出したわけでしょう。でも『自分が言っていることは間違っていなかった』って証明してほしいって思っているんだろうなって思ってた。プレッシャーでしかないよね」と、当時の重圧を正直に語る。「神セブン」に入らないといけないというプレッシャーがあったという高橋さんは、神セブンという言葉を「だれが作ったの」と笑う。
大島優子さんが1位、前田さんが2位となった総選挙の時の思い、前田さんの“名言”「私のことは嫌いでも、AKBのことは嫌いにならないでください!」が生まれた背景についてもざっくばらんに語っている。
また、大みそかのNHK紅白歌合戦にAKB48として現役メンバーと一緒に出演する。「やばいです」「出れると思わなかったよ」と話す前田さん。「なかなかあの舞台って立てる場所じゃない」(高橋さん)ことを知る2人だけに、感慨ひとしおのようで、「今の AKB がちゃんと輝いてたからだと思うんです」と現役メンバーにも感謝している。