浦和希:「どうせ、恋してしまうんだ。」インタビュー 少女マンガの“ドキドキ”を感じながら 輝月の全力の「好き」を表現

アニメ「どうせ、恋してしまうんだ。」に出演する羽沢輝月役の浦和希さん
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アニメ「どうせ、恋してしまうんだ。」に出演する羽沢輝月役の浦和希さん

 月刊少女マンガ誌「なかよし」(講談社)で連載中の満井春香さんのマンガが原作のテレビアニメ「どうせ、恋してしまうんだ。」の第2期が、TBSで1月8日深夜1時28分から、BS11で1月11日午後11時半から放送される。海辺の街で家族のように育った羽沢輝月、柏木深、和泉藍、星川周吾という4人の幼なじみの男子と、主人公の西野水帆との“胸キュン”な恋や青春を描いた学園青春ストーリーで、第1期が2025年1~3月に放送された。同作で水帆に真っすぐな思いを伝える羽沢輝月を演じるのが、人気声優の浦和希さんだ。作品に懸ける思いや収録の裏側、第2期の見どころを聞いた。

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 ◇前のめりな輝月の“彼氏候補宣言” 「すがすがしいくらい格好いい」

 第1期は、2020年夏、高校2年生の水帆が憧れの先輩に近づくチャンスがなくなり、親には誕生日を忘れられ、さらには未知の感染症の流行で部活の大会や修学旅行も中止になり、最悪の17歳の誕生日を迎える場面から始まった。そんな矢先、水帆は幼なじみの輝月から突然“彼氏候補宣言”をされ、そんな輝月の行動をきっかけに深からも思いを告げられる。藍と周吾もそれぞれの恋に向かって動き始め、5人の関係性が崩れ始める……と展開した。

 浦さんが演じる輝月は、水泳部の人気者で、幼なじみたちの中では、マイペースな末っ子キャラ。第1期では、積極的に水帆にアプローチする姿が描かれた。浦さんは「輝月は、常に前のめり。止まったら死ぬんじゃないかというくらい、すごい勢いで走り出しているなと思います」と語る。

 第1期で印象に残っているのは、第1話で輝月が水帆に“彼氏候補宣言”するシーンだという。

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 「壁ドンで迫った勢いで出てしまったシャワーを浴びながら『オレ、自信あるよ。水帆はオレのこと、ぜったい好きになるから』と話すシーン。『オレ、自信あるよ』ってなかなか言えないなと思って。高校生ゆえの、経験がないからこそ生まれる根拠のない自信というか。ただ、彼の中にはきっと根拠があって、水帆のためにこれだけいい男になったという気持ちもあるだろうし、自分は水帆のことをこんなにも好きだから、水帆にも好きになってもらえるはずだ、といろいろな気持ちがあると思います。男としては、すがすがしいくらい格好いいなと思えるようなシーンだったなと思います」

 ◇輝月の気持ちがブレないように コントラストを付けすぎず繊細に

 浦さんが輝月を演じる上で大切にしているのは、「彼の気持ちがブレないこと」だと語る。

 「輝月は本当にストレートで、『好き』を全力で伝えるし、好きが故のヤキモチなどポジティブ以外の気持ちを伝える時も、人を傷つけるために話すのではなくて、『自分はこういう気持ちなんだ』とストレートに伝えるために言うんだろうなと捉えています。そこの細かいニュアンスは、できるだけ彼の気持ちが正確に伝わるようにしたいなと思っています」

 輝月が大好きな水帆と話すシーンの変化も意識しているという。

 「やっぱり人って、誰と話すかでトーンが変わるじゃないですか。輝月は、水帆に対しては『好かれたい』『良く思われたい』という気持ちが絶対あるので、ちょっと格好つけている部分であったり、逆に格好つけている部分を取り払った情けない部分を水帆に引き出されることもあります。ただ、そこでほかの人と話す時と比べてはっきりコントラストを付けてしまうと、人によって態度を変える嫌なやつになってしまいかねないので、言葉の投げ方や距離の詰め方など本当に細かいところで変えられていたらいいなと思いながら演じています」

 輝月は、水帆へのアプローチはかなり積極的だが、感情の変化が分かりやすく表われるキャラクターではない。

 「そこは大変です。なかなかつかみづらいキャラクターというか。第1期の時に、幼なじみの4人以外のキャラクターと輝月が話しているシーンでアドリブを求められたことがあって、何を話すのかマジで見当もつかなくて、『この子、みんな以外とはしゃべらないんじゃないか』みたいな(笑)。でも、よくよく考えれば、水泳部の斉藤(涼介)先輩とも普通に話しているし、幼なじみ以外ともきっとコミュニケーション自体は取っているんだなと。そういうシーンで一つずつ僕自身も輝月という人間を知っていきました」

 ◇第2期は激動 姿を消した輝月の影の部分

 「どうせ、恋してしまうんだ。」は、登場人物たちの高校時代をメインとしながらも、大人になった“その後”も挟まれながらストーリーが進行する。第1期のラストでは、大人になり、幼なじみの前から姿を消していた輝月が空港に現れるシーンが描かれた。3年ぶりに自分の前に現れた輝月に水帆は動揺することになる。浦さんは、第2期のシナリオを読み、「激動のストーリーに心を揺さぶられてしまった」と語る。

 「ページをめくる手が止まらない時もあれば、思わず『この先のページをめくりたくない』と思ってしまう瞬間もありました。第1期で土台として築き上げたものが、第2期で花が咲いて、荒らされて、でもまだその中に根が残っていて、また芽吹くという。すごくすてきなストーリーでした」

 大人になった輝月を演じる上では「今までと違ったミステリアスな部分」を意識した。

 「大人になった時、輝月には、みんなの前から姿を消したというネガティブな物語があるので、それを全面に感じてほしいというわけではないのですが、それをちゃんと背負った上での後ろめたさというか。姿を消した理由や彼の気持ちはまだ明確には描かれていないですが、まだ輝月の中で解決していない事柄だと思うので、それを押し付けない程度に、本当にふわっと感じてもらえたらいいなと。いわゆる影のような部分というか。それが乗っかってほしいなと思いながらお芝居をさせてもらいました。あれだけ『好き』と言っていたのに姿を消すって、相当な理由だと思うので、輝月に寄り添って演じました」

 一方、第2期の高校時代パートは、輝月と水帆の距離がぐっと縮まることになるといい、「そこのドキドキ感、少女マンガらしさは、絶対に失いたくないなと思って、僕自身も演じている時にドキドキしながらやらせてもらえるくらいがいいなと思って挑ませてもらいました」と語る。

 ◇幼なじみの関係は「奇跡」 共演者の演技に刺激も

 「どうせ、恋してしまうんだ。」は、幼なじみの男子たちのほとんどが水帆への恋愛感情を抱きながらも、互いを思い合う関係性が魅力の一つとなっている。

 「奇跡だなって思います。彼らは水帆のことが好きだけど、究極的に言うのなら、それ以上にこの5人が好きなんだなと思います。水帆への思いがあるなら、誰かが一歩出し抜いてもおかしくなかったけれど、ちゃんと均衡を保って5人で仲良くやってこれた。今回輝月が一歩先に出たとしても、この5人の関係性が揺るがないのは、恋愛感情だけじゃなくて、人としてお互いへのリスペクトがあるから。高校生ですが、精神的に成熟した部分がある人たちなんだなと思います」

 奇跡的な関係性を表現する上で、水帆役の新福桜さん、深役の吉高志音さん、藍役の千葉翔也さん、周吾役の猪股慧士さんという幼なじみの声優陣が刺激を受けることも多いという。

 「面白いなと思うのが、みんな芝居のやり方が違う人が集まっているんです。もちろん、皆さんが作品に寄り添ったお芝居をされてるんですけど、役どころが違うのでアプローチ方法も皆さん違う。『このキャラクターだからこういうふうにセリフを読むんだ』『こんなふうに言葉を投げられるんだ』と、収録では毎回新しい発見ばかりで、その一言に心を動かされます。藍は絶妙なアンニュイさが乗っかっていたり、周吾はおちゃらけているけど内に秘めてる繊細さがあったり、深はすごくクールだけど、実は愚直さ、熱い感じがあります。水帆の強いけど実はちょっと弱い部分であったり、皆さんのお芝居で改めて気付かされることが多いので、みんなで作品を頑張って作り上げています」

 収録の後は、一緒に食事に行ったり、キャスト同士で作品についてディスカッションすることも多いといい、「それでよりお芝居もやりやすくなります。めっちゃいい座組だと思います」と、チームワークが高まっているという。

 第2期に向けて「輝月がなぜいなくなってしまったのか、その理由が第2期で明かされることになります。それに至るまでの物語が、僕にとっては幸せで、キュンキュンして、本当にすてきなシーンばかりなんですけど、それだけでは終わらなくて。幼なじみのみんなにとって、いいことも悪いことも『本当に人生だな』と思えるようなことがたくさん起きます。10代の彼らが必死にもがいて、生きていく様を、一緒に最後まで見守ってもらえたらうれしいです。絶対に心揺さぶられると思います」と見どころを語る。

 浦さん自身は、2025年は「当たり前のことに対するありがたみを忘れてしまっていることを再認識させられて、刹那を大事にしようと思えた年でした」と話し、「2026年は、いろいろな人に会って後悔のない人生を歩みたいというか。楽しいことっていつまでも続くわけじゃないし、大好きな人もいつまでも一緒にいてくれるわけじゃないから、身近なありがたみ、うれしいことをもっと噛み締めて生きていきたい。2026年も青春したいなってすごく思います」と抱負を語る。

 「どうせ、恋してしまうんだ。」で浦さんらキャストが表現するかけがえのない青春をじっくりと味わいたい。(しろいぬ/MANTANWEB)

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