上地結衣選手:全豪オープン連覇に意気込み 新コーチと共に挑む初陣で「いろいろなことができるスタイルを目指す」

全豪オープンテニス車いす部門に出場する上地結衣選手(右)とWOWOW現地レポーターの松岡修造さん=WOWOW提供
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全豪オープンテニス車いす部門に出場する上地結衣選手(右)とWOWOW現地レポーターの松岡修造さん=WOWOW提供

 今季最初のグランドスラム「全豪オープンテニス」車いす部門が1月28日開幕する予定で、昨年の全豪を制した上地結衣選手が、全豪車いすシングルス4度目の優勝を懸けて戦う。車いす部門は当初27日開幕予定だったが、酷暑のため28日以降に延期になった。上地選手は、1回戦でJ・グリフィオン選手(オランダ)と対戦する。WOWOWでは、同大会を全日程生中継する。開幕を前に、WOWOW現地レポーターを務める松岡修造さんが上地選手にインタビューした。

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 松岡修造さん:髪型も含めて落ち着いた印象がありますが、2026年になって雰囲気が変わりました?

 上地結衣選手:ほんとですか(笑)。あまり自分の中では、意識はしていません。ポジティブに受け取らせていただきます。

 松岡さん:新年だからこそ大事にしていることはある?

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 上地選手 “新しい”というと、昨年末から新しいコーチに師事するようになりました。普段は英語でやり取りをしているので、自分にとってもチャレンジをしています。アドバイスされていることを自分の中に落とし込むことに日本語以上に時間がかかるんですけど、だからこそより自分で考えてからプレーに落とし込んでいます。まだまだスタートしたばかりで、今回のオーストラリアツアーが一緒に出る初めての期間になります。

 松岡さん:新コーチはどなたですか?

 上地:ジェイソンさんです。車いすでは、眞田選手と一緒に活動されていました。健常の上杉海斗選手とも一緒に活動されていた経歴があります。

 松岡さん:結果を残している今、あえて外国人コーチに変えた理由はある?

 上地選手:海外の選手たちと話すことも多く、これまでダブルスでは海外の選手と組むことが多かったので、あまり言葉のバリアは気にしていません。(ジェイソンコーチは)すごく探求心があり、「これは何でなの?」というのを私と同じくらい追求してくれます。まだまだ車いすの経験は未熟だと本人も言っていますが、だからこそ彼にしか見えない視点があると思います。車いすの期間が長いコーチだと流してしまうような部分も再確認してもらえる時間もあります。(ジェイソンコーチの質問に答える際に)私自身の中でもう一度整理しなければならないので、難しいですけど楽しい時間を過ごしています。

 松岡さん:2024年のパラリンピックで優勝した際には引退を考えたと言っていたが、そこからモチベーションは続いている?

 上地選手:モチベーションはあります(笑)。楽しいですね。もちろん、試合に勝つこともモチベーションの一つですが、純粋にうまくなりたい、できることを増やしていきたいと思って練習をしています。試合に向かう時も、結果がどうなるかはわからないですが、相手を分析していかに自分が思うようなプレーをできるかということも含めて、自分自身にチャレンジしている気持ちは今も継続して持てているかなと思います。

 松岡さん:努力が思うように結果に結びつかない時期もあった?

 上地選手:勝つことだけがプラスになっているわけではありません。昨年は、グランドスラムを三つ獲ることができたのですが、唯一ウィンブルドンのタイトルを逃してしまいました。でも、あの負けにすごく後悔があるかといわれるとそうではありません。あの時に何をしていれば勝てて、何ができていれば(グランドスラムのタイトルを)四つ全部そろえられたのかを考えるきっかけになりました。その後のUSオープンに向かうモチベーションにもなってくれたと思います。一つひとつの試合や練習、過ごしていく時間全てが、次へ向かう自分の糧になっていると思います。その中で出会う方々や応援してくださる方々との交流が、次にステップアップさせてくれます。テニスを通じて、まだまだ色々な経験をしなさいということで、昨年のウィンブルドンは勝てなかったと思うので、今年もまた頑張りたいですね。

 松岡さん:ジョコビッチ選手などベテランの選手は常に進化をしています。スライスショット、スピンショット、ネットプレーなどテニスにはいろいろありますが、今年は何を進化させたい?

 上地選手:今言っていただいたこと、全部です(笑)。何かに特化するのではなく、全体を通して色々なことができるスタイルを目指したいです。スライスも有効に使って、スピンで相手の高いところを狙ったり、角度をつけたショットで前にも出たりしたいです。すごく欲張りだとは思いますが、難しいからこそ挑戦していきたいです。

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