志田未来さんが主演を務めるTBS系の火曜ドラマ「未来のムスコ」(火曜午後10時)で未来(志田さん)の元に突然現れた息子・颯太を演じている子役の天野優くん。自然な演技が胸を打つと評判だ。優くんは2020年4月24日生まれの5歳で、約200人が参加したオーディションで今回の役を勝ち取った。昨年、TBS系日曜劇場「19番目のカルテ」に出演していた優くん。「お芝居するお仕事を続けたい!」と語る優くん自身と、その両親に話を聞いた。
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ドラマは、阿相クミコさん作、黒麦はぢめさん画の人気マンガ「未来のムスコ~恋人いない歴10年の私に息子が降ってきた!」が原作。恋も仕事も夢も中途半端な未来が突然、母親になる。子育てを通して誰かと生きて支え合うことを知り、生き直す姿を描く。志田さんは2006年のドラマ「14才の母」(日本テレビ系)以来20年ぶりの母親役となる。
話数を重ねるごとに、一人の人間として成長するだけでなく、颯太に対する愛情も深まってきた未来。その変化は、ドラマの中だけでなく、撮影現場の空気からも自然と伝わってくる。
撮影現場をのぞいてみると、そこにはおしゃべりが大好きで明るい優くんの姿がある。志田さんをはじめ、吉沢将生役の塩野瑛久さん、松岡優太役の小瀧望さん、矢野真役の兵頭功海さん、今井沙織役の西野七瀬さんといったキャスト陣はもちろんのこと、スタッフ陣とも積極的にコミュニケーションを取っている。
特に塩野さん、小瀧さん、兵頭さんの3人を見つけると、ぎゅっとハグをしに行くのが優くんのルーティンだ。うれしそうな表情を見せる優くんに、周囲もメロメロの様子。こうした優くんの“愛され力”は、制作発表会見やドラマ公式SNSでも垣間見え、撮影現場に欠かせない活力となっている。
クランクイン当初について優くんの両親は「クランクインに備えて練習を重ねていたので、初日をとてもワクワクしながら待ちわびていました。撮影が始まってからは毎日撮影現場に行くのを楽しみにしており、お昼休憩もすぐに皆さんに会いに行こうとしています」と明かす。
志田さんをはじめとする共演者たちと交流を深めている優くん。「共演者の皆様が、優のとりとめもない話を遮ることなく、じっくり腰を据えて聞いてくださるんです。スタッフの皆さん含めて全て寛容に受け止めてくれる。時には褒めて、共感して、提案して、皆さんが優の気持ちを盛り上げてくれるので、自信を持って楽しく取り組めています」と、温かい撮影現場の空気感を語る。
志田さんの印象を尋ねると「優しくて、演技がすごく上手な人!」と教えてくれた優くん。「泣いているシーンが上手」と、一番近くで志田さんの演技に触れ、日々刺激を受けている様子だ。
撮影現場での楽しみを問われると、迷わず「演技するところ!」と目を輝かせる。富山県出身の未来が自分や周りを鼓舞する時に使う「大丈夫」を意味する言葉で、劇中の印象的なセリフである「だんない」が優くんもお気に入りだという。
セリフの覚え方を尋ねると、「本当のママに教えてもらって、5回くらい練習すると覚えられる!」と頼もしい答えが返ってきた。難しいと感じるセリフは「ない!」と言い切る姿からは、芝居に対する純粋な自信と楽しさが伝わってくる。
また、泣きの芝居については、「悲しかった気持ちを思い出したり、颯太の気持ちになって泣いている」と、5歳らしく独自の役作りを明かしてくれた。
優くんが芸能界の世界に飛び込んだきっかけは、先に活動をしていた姉の存在があった。幼い頃から姉の演技練習を日常的に見てきて、時にはレッスンに同行していた優くんにとって演じることのハードルは高くなかった。そんな折、姉の所属事務所から誘いを受けたそうだ。大好きな姉と同じ世界に挑戦できることは、優くんにとって最高の喜びであるという。
そんな天真らんまんな優くんは、芝居に対して非常にストイックな一面も持ち合わせている。自分の思うような演技ができなかった時や、撮影現場で悔しい思いをした時は、帰宅してから反省点を自ら口にする。話を聞いていると大抵のことは理解していて、次に生かすためのやるべきことの答えも分かっているそうだ。
両親は「『明日は今日の分も取り返して120点を取る!』と自ら宣言して、翌日の撮影現場に向かうんです。そんな前向きな姿には、親としても教わることが多いです」と目を細める。
いざ撮影が始まると、その表情は一変する。監督やスタッフの指示を聞く際は、一言も聞きもらさないよう真剣に聞き入り、5歳児とは思えないほどの空気を読み取る力を見せているという。
「監督さんやスタッフの方も目線を合わせて話していただいているので、本人なりに一言ももらさないように真剣に聞き入っていると思います。一見すると『本当に聞いているの?』という感じに見えることもありますが、自分なりにどうすればいいのかを深く考え、幼いながらも撮影現場の空気を読んで感じ取ろうとする姿勢は、親から見てもしっかりと伝わってきます」。
おしゃべりが止まらず緊張感ゼロに見える瞬間があっても、「本番!」の声がかかった瞬間にスイッチが一変する。「その瞬間に空気が一転するというか。家族と一緒にいる時の甘えん坊で、やんちゃな優から、一気に颯太の表情のスイッチに切り替わっているなと感じられます」と、優くんのプロ意識には両親も太鼓判を押している。
撮影を重ねる中で、両親が実感しているのは、優くんの大きな精神的成長だという。
「相手が今どんな気持ちなのかを想像する思いやりの心が一番の成長だと思っています。台本を通して人の心の機微を学んだり、日常生活でも周りを気遣う場面がとても増えており、ドラマ出演がとても成長につながっているなと思っています。あとは、失敗を恐れずに挑戦して、自分の目標を立てて乗り越えようとする精神的な強さも、この作品を通して身に着けたのかなと思っています」。
実際に放送を見た優くんは、自分の演技に感動するだけでなく、物語の世界観に引き込まれていたという。最後に優くんに将来の夢を尋ねると、「お芝居するお仕事を続けたい!」と力強く語ってくれた。
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