仮面ライダー生誕55周年記念作の映画「アギト-超能力戦争-」が4月29日に公開される。平成仮面ライダーシリーズ第2作で、同シリーズの最高平均視聴率(関東・11.7%)を記録した「仮面ライダーアギト」(2001~02年)の劇場版最新作。「仮面ライダーアギト」の仮面ライダーG3/氷川誠役で俳優デビューした要潤さんが、再び氷川を演じることで注目を集めている。俳優人生の出発点となった役に、約25年ぶりに向き合った要さんに「アギト」への思いを聞いた。
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「アギト-超能力戦争-」は、人々が次々と“超能力”に目覚め始めた世界で暴走する力を持つ者と、彼らと対峙(たいじ)する力なき者の覚悟を描く。要さんが主演を務め、仮面ライダーアギト/津上翔一役の賀集利樹さんをはじめテレビシリーズ「仮面ライダーアギト」のオリジナルキャストが再集結する。テレビシリーズと同じく田崎竜太さんが監督を務め、井上敏樹さんが脚本を担当。PG12指定。
約25年ぶりにデビュー作で演じた氷川誠を再び演じることに、要さんは当初「できるかなという気持ちが正直あった」と率直に明かす。「25年たったので、オファーをいただいたときは喜びと不安、両方を感じました」
複雑な心境の中、要さんの背中を押したのは制作陣の徹底した“オリジナル” へのこだわりだった。
「テレビシリーズと同じく、キャストもスタッフもオリジナルのメンバーがこれほどそろうなら、やらせていただくしかないだろう、と。氷川の続きの物語をやりたいというよりは、このメンバーとやりたい、また作品を作りたいという思いでした。そして、25年たっても『アギト』を愛し続けている皆さんの思いを実現したいという気持ちが何よりも勝りました」
作品としては25年ぶりの再集結となったが、氷川が所属していた警視庁の特別組織「G3ユニット」のキャストとは交流が続いていたという。監督やプロデューサーも交えた食事会も定期的に行われていたことから、撮影現場では驚くほど自然に当時の空気が戻ったと振り返る。
「芝居の呼吸はもちろん、オフの時間の会話の役割分担まで、あの頃と全く変わっていなくて、違和感なく氷川に戻ることができました。撮影の合間には当時の思い出を語り合ったり、“ふるさと”に戻ったような感覚になりました。みんな芝居に対するスタンスや現場でのたたずまいが変わっていなくて、『アギト』の現場ではこうといったものが体に染みついているのだと思いました」
今作においてファンに大きな衝撃を与えたのが、氷川が収監されているという設定だ。要さんも脚本を読んだ際に驚いたという。
「映画化の前にキャスト同士でどういう話になるのかいろいろと予想していたのですが、逮捕されて収監中という設定は思いもよらなかったです。そこはさすが(脚本の)井上先生だなと。テレビシリーズのラストでは地元の香川に帰るといった展開だったので、香川から始まるのかと思ったら、まさかの刑務所でした(笑)」
刑務所内での食事シーンでは、津上翔一とのやり取りにテレビシリーズを思わせる仕掛けも用意されている。
「賀集君も変わっていない感じがあって、25年前の言い方とかをそのままやってくれたのではないかと思い、なんだか和みました(笑)」
新人として必死に食らいついていた25年前とは異なり、今の要さんには俳優としての確固たる技術と余裕がある。それは今回の素面(変身前)アクションにも表れている。
「当時はカメラにどう映るかまで頭が回りませんでしたが、今はこれまでの経験を活かして、よりリアルに、効果的に見えるアクションを意識しました。アクションの面で大きな苦労はなく、むしろ楽しんで演じることができました」
新登場する仮面ライダーG7への変身シーンには「今の時代ならではだなと思いました」と驚きがあったという。
「テレビシリーズの時は“Gトレーラー”に入らないと変身できなかったのですが、技術が進歩した現代ならではの方法での変身で、その手があったかと(笑)」
G3には変身ポーズや決めぜりふがなかったが、G7でも同様だ。それでも変身シーンは、最も緊張する瞬間だという。
「僕は“着せられる”タイプのライダーなので、変身のシーンは一番何もしない瞬間なのですが、実は一番緊張します。ここがカッコ悪いと全てが台無しになってしまう。もっとも神経を使うシーンでした。自分の周り360度にレールを敷いての撮影だったのですが、どの角度でどうCGがつくかをイメージしながらその場に立っているので、右脳も左脳も使う感じでした」
現在はNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」をはじめ、多くのドラマや映画に出演する要さん。ただ「アギト」放送後しばらくは“仮面ライダー俳優”と呼ばれることもあった。
「出演していたので嫌ではなかったのですが、オフの時に街中で子どもたちから『変身して!』とリクエストされるのが怖くて……テレビのイメージのままでいたかったので、逃げていましたね(笑)」
今作を通じて要さんが“仮面ライダー俳優”であることを知った人もいるかもしれない。“仮面ライダー俳優”の肩書は「最高に光栄なことです」と胸を張る。
「『仮面ライダー』で同じ役を2回やる人はなかなか少ないと思います。しかも25年前のオリジナルのキャストとスタッフで再びつくるというのは、たぶん世界的にも珍しいこと。そういう作品が自分の俳優人生にあるのは宝物です」
「僕たち俳優はいくつ代表作をつくれるかが大事だと思っています。間違いなく『アギト』は代表作の一つですし、それを俳優人生25年目の節目にもう一度できるのは光栄です。自分の俳優人生が始まったのも『アギト』からですし、俳優仲間ができたのも『アギト』。自分の原点です」
最後に、気が早いがさらなる続編への意欲を問うと、「ぜひ、またやりたいです!」と前向きな返事が返ってきた。俳優人生の原点「アギト」に再び向き合った要さん。その表情からは、「アギト」と氷川誠への変わらぬ愛着がうかがえた。(取材・文・撮影/遠藤政樹)
※田崎竜太監督の「崎」は立つ崎(たつさき)。
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