神谷浩史:「劇場版モノノ怪」イベントに着物姿で 第三章「蛇神」は「全部明らかになります」 薬売りがジャンプ、回転!

アニメ「劇場版モノノ怪 第三章 蛇神」の特別上映イベントに登場した神谷浩史さん(C)ツインエンジン
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アニメ「劇場版モノノ怪 第三章 蛇神」の特別上映イベントに登場した神谷浩史さん(C)ツインエンジン

 人気テレビアニメ「モノノ怪」の完全新作劇場版「劇場版モノノ怪」三部作の最終章となる第三章「劇場版モノノ怪 第三章 蛇神」の特別上映イベントが5月16日、東京都内で行われ、主人公・薬売り役の神谷浩史さん、坂下役の細見大輔さん、中村健治総監督が登場した。3人は着物姿で登場し、神谷さんは「和装はいつも褒めていただけるんです。なで肩だからだと思います」と笑顔を見せ、周囲から「師匠」と声がかかるほど和装が似合っていた中村総監督は、「神谷さんと細見さんが、僕の内弟子みたい」と楽しそうに話すなど、和やかな雰囲気でイベントがスタートした。

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 イベントでは、第一章「唐傘」、第二章「火鼠」のリバイバル上映に加えて第三章「蛇神」の冒頭約20分がお披露目された。全三章の1作目となる「唐傘」に臨んだ時の心境について、「モノノ怪」シリーズの生みの親である中村総監督は「テレビシリーズから劇場版を作るまでに結構、時間が空いている。その間に世の中も変わり、アニメーション技術も変わり、いろいろと変わっている」と時代の流れに触れながら、「その中で、いいところは取り入れ、残すべきところは頑張って残そうと。今のアニメーションのトレンドよりは、“『モノノ怪』として何が正しいのか”と仕訳するのが大変でした」と苦労を打ち明けつつ、当時を懐かしんだ。

 「唐傘」で初めて中村総監督の作品に出演した神谷さんは「唐傘」の特報を見た段階で「それは90秒くらいだったと思いますが、ものすごい作品になりそうだと感じた」とコメント。「まさかこのクオリティーが90分続くとは思っていなかった」と映像、音も極めて濃密な完成作を目の当たりにして、「嘘だろ!」と驚いたという。それだけに三章まで「“完結するのかな”という感覚だった」と話した。中村総監督は「皆さんの書き込みや応援に励まされた。“楽しみだ”と感想を書かれている方が1人でもいらっしゃれば、“よし!やるぞ”と思えた。スタッフみんなも励まされていた」とファンの愛に支えられながら、ここまでたどり着くことができたと感謝を込めた。

 神谷さんは、何度も鑑賞を重ねることで発見や理解が深まるシリーズだと話し、「実はすべての答えが画面上に提示されていて、それを見落とすか、見落とさないか。その意味を理解するか、理解しないかでまったく見方の変わる作品だということが分かる。これは“監督、すごいな”と思った」と魅力を語った。

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 第二章「火鼠」では、薬売りと大奥の警備を司る広敷番・坂下の関係性にも変化が見えた。2人の絶妙なコンビネーションも、多くのファンを魅了しており、細見さんは「『唐傘』をやった時に初めて神谷さんとお会いして。どういうお芝居をされるかも分からないところから、2人で一緒にアフレコをやらせていただいた」と回顧。「神谷さんのお芝居を受けながら演じさせていただけたことが、すごく大きかった。第一章、第二章と進んでいくにつれて、神谷さんと僕の関係性も芝居に乗ってきた。第二章ではより近い関係になって、それが坂下役に反映された部分もあります。お芝居に対する集中力もすばらしいし、神谷さんが画面に向かって命を吹き込んでいる様子が、横にいても響いてくる。それに感化されて、芝居ができた。神谷さんがいなかったら、坂下はできていなかった」と、神谷さんが演じる薬売りあっての、坂下だと強調。

 神谷さんは「好感しかない人。不思議な魅力がある」と細見さんについて分析し、「細見さんと一緒にいると楽しいんです。アフレコでお会いしても、リラックスできる。すごく助けられています」と思いをにじませた。神谷さんと細見さんはいつも2人セットでアフレコに臨んでいたそうで、中村総監督は、「お二人はとにかく楽しそうでした。和気あいあいとしていて、終わった後もにこやか」と証言。さらに第三章でも「坂下の見せ場があります」と紹介しながら、「薬売りさんは、カッコいいけれど話しかけづらいところがある。“なんだ、お前”と突っかかってくれる人がいた方が、薬売りさんも助かるし、僕ら制作陣も助かる。圧をかけてくれる人がいないと、薬売りさんの人柄がなかなか出てこない」とツッコミを担う坂下の役割について言及した。

 坂下の存在について「ありがたい」と実感を込めた神谷さんは、薬売りにとっても「好感度が高いでしょうね」と目尻を下げた。シリーズにおける坂下の重要性について細見さんは「普段の生活においても、人と仲良くなっていく段階って、最初は相手の言葉通りに受け取っていたものが、次第にその言葉の裏や意味、隠されたものをくみ取れるようになると思うんです。“そういったことができるといいな”と思いながら、薬売りのセリフを聞いて、話すということを心がけていました」と2人の関係性を大切に演じたと話していた。

 最終章となる第三章「蛇神」では、大奥内で永きにわたりひた隠しにされてきた“最大の秘密”が明かされるという。見どころについて、中村総監督は「狭い部屋の中で、薬売りさんがカッコよくジャンプして回転する。コンテを描きながら、“わおー!”となった」とアクションも注目だと話し、神谷さんは「最終目的地は、『蛇神』。第一章、第二章では、演じる上でも、全力を出し切らないようにとペース配分を探っていた。薬売り自身も、どうやって大奥に入っていこうかと探っていた部分もある。それが僕と、薬売りのリンクしている部分」だと語り、「蛇神」では「最終目的地を見つけて、“そこに向かって行けばこの物語は完結する。自分の目的が終わる”という思いも、リンクしている」と力強くコメント。目的に向かって突っ走っていく薬売りを、ぜひ「見ていただきたい」と呼びかけた。

 最後に、神谷さんは「ついに『劇場版モノノ怪』が完結します。感動です」と感無量の面持ちを見せ、「第一章、第二章で明らかにされていないところが、第三章で全部明らかになります。すべての謎が開示されます。皆さんが見たかったものがすべて詰まった『モノノ怪』になっている。最高にエンタメした作品」と胸を張った。

 細見さんは「90分、目が離せない映画。どうか中村監督の熱い思いを、1人でも多くの方に伝えていただきたい! 世界に発信していただけるよう、お願いできますでしょうか!」と呼びかけた。

 「大変な時期もあった」と改めて述懐した中村総監督は、「皆さんすごくモチベーションを持って、お祭りみたいな感じで頑張ってくれました。スタッフ全員、連れてきたかった」とスタッフにお礼を述べつつ、「みんなが“こういうものを見たかった”というものを詰め込んでおきました」と約束し、大きな拍手を浴びていた。

 「劇場版モノノ怪」は、女たちの情念が渦巻く大奥を舞台に、薬売りが“モノノ怪”の正体を追うことになる。第一章「唐傘」が2024年7月に公開され、第二章「火鼠」が2025年3月に公開された。第三章「蛇神」は5月29日に公開される。

 「モノノ怪」は、2006年にフジテレビのアニメ枠「ノイタミナ」で放送された「怪~ayakashi~」の人気エピソード「化猫」のスタッフが再集結して制作されたアニメで、2007年にノイタミナで放送された。「化猫」に登場した薬売りがモノノ怪に立ち向かう怪異譚が描かれた。

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