歌手のGACKTさんが原作と脚本、演出を手がける舞台公演「MOON SAGA~義経秘伝~」に出演している俳優の早乙女太一さんが、左かかとを骨折したことを受けて、太一さんが演じる役を実弟の早乙女友貴さんと2人で演じることが発表され、25日、東京都内で会見を開いた。左足にギプスをして車いすで登場した太一さんは「けがをしてしまって周りの人やお客さんに迷惑を掛けた。自分のできる範囲で舞台に立ち、できない部分は弟に託します」と語った。また、24日に誕生日を迎え、交際中の恋人・西山茉希さんとのやりとりについて聞かれた太一さんだったが、この件についてはノーコメントだった。
あなたにオススメ
“あの頃”のジャンプ:実写ドラマ化も話題「ウイングマン」 1983年を振り返る
太一さんは18日に日本橋公会堂(東京都中央区)で行った公演で、高さ3.5メートルの2階桟敷席から舞台に飛び降りた際、左かかとを骨折、全治3カ月の診断を受けた。太一さんと友貴さんはもののけの“陰(かげ)”を演じ、激しい太刀回りなどのシーンは友貴さんが演じるという。
太一さんは「痛みはだいぶ引いた。今までにない衝撃だった。自分の注意不足で着地に失敗した。かかとが下の床から圧迫されてつぶれた状態。ギプスは昨日からで、昨日までは包帯を巻いて腫れが引くのを待っていた。全く足を地面に着けられない状態で松葉づえを使って右足で歩いている」と状況を説明し、「今回は周りの方やお客様に迷惑を掛けてしまった。治るよう安静にして自分にできることをやります。明日からの舞台も頑張りますのでよろしくお願いします」と頭を下げた。太一さんが舞台でけがをするのは今回が初めてという。
また、太一さんは弟の友貴さんに向けて「急なことだったので、この時間の中でできる範囲で弟に伝えることは伝えて、周りの方が支えてくださっているので、不安はありますけれど強く心を持っていきたい」と語り、4日前に太一さんと二人一役で舞台に立つことを知らされたという友貴さんは「不安でいっぱいだが、できることを精いっぱいやりたい」と語った。
舞台「MOON SAGA~義経秘伝~」はGACKTさんが原作と脚本、演出を手がけ、創作集団「CLAMP」が企画協力と衣装コンセプトデザインを担当した時代劇ファンタジー。平安時代後期、特殊能力を持つ主人公・源義経の苦悩しながら生きる姿を描く。GACKTさんが主役の義経を演じているほか、元宝塚歌劇団宙組男役トップスターの大和悠河さんも出演。早乙女兄弟の一人二役のほかにも追加の東京公演の演出内容の一部も変更されるという。追加公演は9月26日~10月2日に東京国際フォーラム(東京都千代田区)で上演。(毎日新聞デジタル)