世界的エンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」の公演を3Dで撮影した映画「シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語」が11月9日に全国で公開される。米ラスベガスのレジデントショー「O(オー)」「KA(カー)」「LOVE(ラブ)」を中心とした七つの世界をつなぐ愛の物語が描かれる。オフィシャルナビゲーターを務める女優の上戸彩さんは「彼が(主人公の)彼女をずっと引っ張ってくれてて、彼に守られている感じもすごくロマンチック」とにっこり。実際の公演も観賞したことがあるという上戸さんに、映画の魅力について聞いた。(毎日新聞デジタル)
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映画は、「シルク・ドゥ・ソレイユ」の公演を3D映画化したもので、ドキュメンタリーではなく、「不思議の国のアリス」のようなラブストーリーに仕立てられていることが特徴だ。ある夜、主人公ミアは小さなサーカス団の公演を訪れ、空中ブランコ担当の青年と出会う。ところが、彼は公演中に突然消えてしまい、捜すミア自身も異世界へと旅立ってしまう……というストーリーが展開する。製作を「タイタニック」「アバター」で知られるジェームズ・キャメロンさんが担当し、「シュレック」「ナルニア国物語」のアンドリュー・アダムソン監督がメガホンをとった。20日に開幕する「第25回東京国際映画祭」の公式オープニング作品に決定している。
映画の感想を、上戸さんは「あの『シルク・ドゥ・ソレイユ』を3D映画で見られる、体感できるというのがすごくうれしかったです」とにっこり。水中からの視点やスローモーションによる美しい映像をはじめ、最先端技術によるダイナミックな臨場感を感じることができることから、「(パフォーマーの)細かい表情だったり、動きも指の先までしっかり見えるので、見ていて興奮しました」と力を込める。
09年に「コルテオ」公演のスマイルサポーターを務めた上戸さんは、実際の公演との違いについて、「まったく違うものだと思いますね。なかなか客席からは見られない角度で撮っていたりとか、2時間があっという間だった」と表現する。印象に残ったシーンは、「全部なんですー」と迷いながらも、「泳ぐことが好きなので、水中のパフォーマンスもすごく好きでした」と笑顔で明かした。
誰と見に行きたいかと尋ねてみると、親友でタレントのベッキーさんを挙げつつ、「『コルテオ』もおいっ子と見に行きましたし、おいっ子と行きたい」とにっこり。「彼のリアクションをちらちら横で見て、ここが楽しいんだな、これは冷静に見るんだなとかそういうふうにして見ます」とおいっ子との観賞エピソードを明かした。
上戸さんは、「もちろん一人でもすごくすてきなおしゃれな空間を味わえると思うんですけど、誰と見に行っても楽しめる映画だと思います。すごく余韻が残る映画なので、みんなが感じるところを感想を言い合ったりして、その余韻を楽しんでもらえたら」と呼びかけた。映画は11月9日公開。
<プロフィル>
1985年9月14日生まれ。東京都出身。O型。97年、「第7回全日本国民的美少女コンテスト」審査員特別賞を受賞。ドラマ「涙をふいて」(00年)で女優デビュー。「3年B組金八先生」(01~02年)で性同一性障害に悩む鶴本直役を演じ、話題を呼ぶ。以後、多くのドラマ、映画、CMなどに出演し、02年には歌手デビューを果たした。出演作に、「エースをねらえ!」(04年)、ドラマは「アタックNo.1」(05年)、「アテンションプリーズ」(06年)、「婚カツ!」(09年)、「絶対零度~未解決事件特命捜査~」(10年)など、映画では「あずみ」(03年)、「あずみ2 Death or Love」(05年)、「テルマエ・ロマエ」(12年)などがある。
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