今年11月に肺炎による心不全のため亡くなった女優の森光子さんの本葬が7日、東京・青山葬儀所で営まれ、芸能関係者約1000人とファンら一般献花者約1300人の合わせて約2300人が参列。黒柳徹子さんや近藤真彦さんをはじめ、SMAP、TOKIO、V6、関ジャニ∞(エイト)、KAT-TUNなどジャニーズ事務所のメンバーたちも続々と駆けつけた。舞台「放浪記」やテレビの第一線で活躍し、文化勲章や国民栄誉賞を受け、92歳でこの世を去った大女優に最後の別れを告げた。
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法号は「惠光院放譽花雪逗留大姉(けいこういんほうよかせつとうりゅうだいし)」。遺影は06年1月30日に放送されたテレビ朝日系「徹子の部屋」収録時のスナップ写真で、黒柳徹子さんとのトークで笑顔を見せる森さんの写真を葬儀委員が選んだ。祭壇は、花言葉が「感謝」のダリア、フリージア、カスミソウと、花言葉が「愛」の赤いバラと胡蝶蘭、チューリップでデザインされており、森さんの感謝の気持ちと愛を託したものだという。森さんが国民栄誉賞授与式、文化勲章親授式で着用した着物2点も飾られ、会場には森さんの写真パネルなども展示された。
葬儀の冒頭には、約17分間にわたって森さんをしのぶ映像が流され、福岡ソフトバンクホークスの王貞治会長や黒柳徹子さん、近藤真彦さんらが弔辞を読み上げた。黒柳さんは「女学校の上級生と下級生のような関係のまま50年以上お世話になりました。こんなつらいお別れはありません。森さんの女優魂は、私たち後から行く者を導いてくださると信じて生きて参ります。本当にありがとうございました」と遺影に向かって手を振って別れを告げ、近藤さんは「森さん、ありがとうございました。あなたは日本のお母さんでした。いえ、今でもそうです。ジャニーズの僕達のお母さんにもなってくれました。東山(紀之)をはじめ一人ひとりに楽しい思い出があります」と感謝の言葉を贈った。
森さんは1920年京都市生まれ。「放浪記」や「時間ですよ」シリーズ(TBS系)、ワイドショー「3時のあなた」(フジテレビ系)の司会など舞台やテレビで活躍。84年に紫綬褒章、91年に毎日芸術賞、98年に文化功労者、05年に文化勲章、09年に国民栄誉賞を受賞した。11月10日、肺炎による心不全のため、東京都内の病院で亡くなった。92歳だった。先月14日には家族だけで密葬が営まれたが、この日の葬儀は、森さんの所属事務所「オフィス・モリ」社長で、おいにあたる柳田敏朗さんが喪主、葬儀委員長を東宝の松岡功名誉会長が務めた。(毎日新聞デジタル)
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