杏:「かなり露出してます」セクシー衣装で妖艶な女主人に 実写版「×××HOLiC」を語る

1 / 9

 女優の杏さんが、人気マンガ「×××HOLiC」を初めて実写化する連続ドラマ「CLAMPドラマ ホリック~×××HOLiC~」(WOWOWプライム、24日スタート)で“次元の魔女”の異名をとる妖艶な女主人・壱原侑子(いちはら・ゆうこ)を演じている。原作の大ファンだったという杏さんに、初の実写化となった今作にかける思いを聞いた。(毎日新聞デジタル)

あなたにオススメ

 原作は03~11年にヤングマガジンと別冊少年マガジンで連載された創作集団「CLAMP(クランプ)」の人気マンガ「×××HOLiC」で、2度テレビアニメ化された。ドラマは、俳優の染谷将太さん演じる「アヤカシ(妖怪)」を引きつけてしまう霊感体質の四月一日君尋(わたぬき・きみひろ)が助けを必要としている人間だけが入れる「ミセ」に迷い込み、不思議な力を持つ女主人・侑子(杏さん)と出会い、アヤカシを退ける「対価」としてアルバイトをしながら、奇妙な出来事に関わっていく……というストーリーが描かれる。

◇出演オファーに即OK、ファンゆえのプレッシャーも

 杏さんは、「×××HOLiC」はもちろん、「子どもの頃にリアルタイムで読んでいた『魔法騎士レイアース』が一番大好きでした。あとは『カードキャプターさくら』『ちょびっツ』なんかも見ていましたね」とCLAMP作品のファンだったといい、今回の出演オファーも即快諾した。「通常ならマネジャーに相談するんだけれど、すぐに出演をOKして『本も全部持っているんで大丈夫です』と言いました」と笑顔で振り返る。

 一方で、「やるのはドキドキするところもあった。ファンの心理もあって、期待もあるけど、どうなるんだろう」とファンゆえのプレッシャーも明かしたが、「実写化するべくしてした作品。すごくホラーっぽいテーストが増えているんですが、そんなシーンもすごく耽美(たんび)。目を背けたくなる怖さではなく、目を離せなくなる美しい怖さがあるんじゃないかと思います」と自信を見せた。

◇セクシー衣装も「割り切って出すところは出した」

 「ミセ」の女主人・侑子のミステリアスで妖艶なビジュアルは、豊島圭介監督とも話し合って作り込んだといい、「今回の役は、お芝居でもあるし絵作りでもある。絵の一枚一枚の構図を意識して、監督と作っていきました」と振り返る。動き方はモデルの「ポージングに近い」といい、「自然とそこにたたずんでいる不思議さ、ゆったりとした動きとか、物をつかむときも指一本一本を順番に折ってつかむようにしてみたり、時間を感じさせないような動きを意識した」とこだわりを明かし、侑子が行う“儀式”のようなシーンも「監督に任せていただいた」と笑顔を見せる。

 衣装は脚がちらりと見え、胸元も大きく開いたセクシーな着物風のドレスとなったが、「今回は脚をすごく出しているんです。今までここまで体のラインを出す役はお芝居ではなかったですね」と明かす。「オールロケで撮っていたので、衣装はすごくきれいなんですけれど、とても寒かった。かなり露出しています」と苦笑いだったが、「今回は割り切って出すところは出して、生々しさじゃない作品のリアリティーを追求しようと思いました。すごく大変だった分、きれいな映像が作れました」と胸を張った。

 ドラマはコミックスで19巻という長編を全8話にまとめる。杏さんは「原作の中に詰まっているすてきなせりふをどう成立させて8話に収めるのか、というチャレンジがこのドラマに入ってます。原作を好きな方にもぜひ見てほしいですね」とアピールしていた。

 ドラマ「CLAMPドラマ ホリック~×××HOLiC~」は、WOWOWプライムで24日午後11時から放送。全8話。第1話は無料放送される。

 <プロフィル> あん。86年4月14日生まれ、東京都出身。15歳からモデルとして活動を始め、パリコレなど海外のショーで活躍。07年からは女優業もスタートさせ、11年に「名前をなくした女神」(フジテレビ系)で連続ドラマ初主演。同年の「妖怪人間ベム」(日本テレビ系)のベラ役が話題となったほか、NHK大河ドラマ「平清盛」では北条政子役を熱演した。13年後期のNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」でヒロインを務める予定。ミュージシャン活動やエッセー集の出版など幅広く活躍している。

写真を見る全 9 枚

マンガ 最新記事