女優の柴咲コウさんが2日、東京都内で行われた映画「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」(御法川修監督)の初日舞台あいさつに登場。それなりに仕事は充実しているが、ついひとりぼっちかもしれないと将来を考えてしまうすーちゃんを演じた柴咲さんは、「私は今、1人暮らしをしているので、結婚もしていないですし、すーちゃんの気持ちが痛いほどわかると思った」と率直な思いを告白。八百屋で1人分にカットされた野菜を見つめるシーンについても、「経済的だし1人分でいいんだけど、なんだかもの悲しさがあるなと、日々私も感じている部分があるので、すごく共感」と独身女性としての胸の内を明かした。
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映画は独身女性の日々を描いた益田ミリさんの人気4コママンガ「すーちゃん」シリーズ(幻冬舎文庫)が原作。34歳の独身女性・すーちゃんを柴咲さん、同い年のまいちゃんを真木よう子さん、39歳のさわ子さんを寺島しのぶさんが演じる。かつてのバイト仲間であり、十数年たった今でも仲の良い友だち同士という3人の、迷いながらも必死に毎日を生きる姿を描く。
舞台あいさつには、柴咲さんとトリプル主演を務めた真木さんと寺島さんに、井浦新さん、染谷将太さん、御法川監督も登場。結婚願望はあるが、母と共に祖母の介護を行っているため自由になれないさわ子さん役を演じた寺島さんは、「女優人生、二度とこういうやわらかい役は来ないんじゃないか。ここまで結構ハードな役をやってきまして。癖になりそう」と話し、会場を笑わせていた。
もうすぐひな祭りということから、「女性に生まれてよかったと思うことは?」とMCから聞かれた寺島さんと真木さんは、共に「男に生まれたかった!」とコメント。寺島さんは「家は歌舞伎という男性中心の家なので」と話し、真木さんも「男兄弟で育って、小さいときはお父さんに可愛がられた。それくらいかな」とあっさりした様子。
一方、柴咲さんは「私、生まれ変わったらネコになりたい」と珍回答。やるべきことがたくさんあるのは幸せなことだといい、「(女性は)お化粧しないといけないし、家事とかできた方がいいし、いずれ家庭も持ったら育児もあったりと、どんどん選択肢増える。一方では、わずらわしいことかもしれないけど、生きるっていう上で何もすべきことがないのって、それほど貧しいことはないと思う」と独自の考えを語っていた。(毎日新聞デジタル)
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