ガールズ&パンツァー:話題のアニメに模型業界も熱視線 静岡ホビーショーで関連商品続々

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 国内外の模型メーカーが一堂に会する「第52回静岡ホビーショー」が16日、静岡市内で開幕し、各社が新商品を発表する中で、戦車に乗った少女たちの活躍を描いた人気アニメ「ガールズ&パンツァー」の関連商品が注目を集めた。アニメとコラボした戦車のプラモデルやキャラクターフィギュアなどの関連商品が多数展示され、模型メーカーが製作したアニメ公式の“痛車”も初登場し、来場者の視線を集めていた。

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 「ガールズ&パンツァー」は、茶道などと並んで戦車を使った戦い「戦車道」が“たしなみ”とされる世界を舞台に、少女たちが力を合わせて戦車道の全国大会優勝を目指す……というアニメ。ファンからは「ガルパン」の愛称で親しまれている。茨城県大洗町の市街地で戦うシーンもあり、同作のファンが町を訪れる“聖地巡礼”の現象が起きている。3月には同町で町おこしイベントが開かれ、陸上自衛隊の「74式戦車」が展示され話題に。14年には劇場版アニメが公開されることも決定している。

 静岡ホビーショーでは、戦車のプラモデルを扱うメーカーを中心に関連商品がそろった。プラッツ(静岡市)のブースには、アニメ仕様になった戦車のプラモデルの新作や、アニメの関連グッズも登場。ファインモールド(愛知県豊橋市)は、軍用車にアニメのキャラクターが描かれた公式“痛車”を製作し、ブース内で初披露。アニメ人気から品切れ中で再生産予定の戦車模型や今回の痛車をモデルにした模型も展示した。

 また、鉄道模型などを扱うトミーテックのブースには、大洗町に登場したアニメのラッピングバスの模型を発売するとの告知も。京都の模型メーカー「造形村」のブースでは、アニメのキャラクターが乗った戦車や登場キャラクターのフィギュアが並び、同社製品を販売するボークスの男性社員は「(関連商品の)注目度は高いですね。2万~3万円する(戦車の)ラジコンも、アニメとの絡みで飛ぶように売れます」とにっこり。「これからOVAも出ますし、劇場版も公開されるので、業界でも盛り上げていければ」と期待していた。

 「静岡ホビーショー」は、多数の模型メーカーが集まる同市で1959年から開催されており、毎年全国から7万人を超える入場者が詰めかける大型イベント。今回は国内外の75社、2団体が出展。17日までは業者招待日で、18、19の両日に一般公開される。入場は無料。(毎日新聞デジタル)

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