平野綾さんや山寺宏一さんら豪華声優陣が韓国映画「10人の泥棒たち」(22日公開、チェ・ドンフン監督)の日本語吹き替え版で“泥棒たち”の声優を担当する。吹き替えの収録を終えた平野さんと山寺さん、小山力也さん、朴ロ美さんにインタビューした。平野さんは今作の見どころを「(『ルパン三世』の峰)不二子ちゃんみたいな感じの役です。色仕掛けをしなければいけなくて、普段は(男性を)誘惑するわけではないので、セクシーさに負けないようにしました」と語った。(毎日新聞デジタル)
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映画は、“アジア最強”と呼ばれる10人の泥棒が、世界に一つしかないダイヤモンドの強奪計画に挑む姿を描く。強奪作戦の首謀者のマカオ・パク(キム・ユンソクさん)、ロープ使いの達人のイェニコール(チョン・ジヒョンさん)、金庫破りのエキスパートのペプシ(キム・ヘスさん)、小心者のガンマンのアンドリュー(オ・ダルスさん)ら個性的な泥棒が登場する。
平野さんが吹き替えを担当するイェニコールはセクシーでクールな女性で、映画「猟奇的な彼女」で主演を務めたチョンさんが演じている。平野さんはヒョウ柄の上着にホットパンツ姿とイェニコールをイメージした衣装に身を包み「『下品にやってほしい』といわれました。普通のお嬢様のような演技ではなかったし、激情してパッと怒るところが難しかったです」と収録時の苦労を明かす。また、小心者のアンドリューの吹き替えを担当した小山さんは演技について「ノリを生かすようにしました」と話す。
マカオ・パクの声を担当する山寺さんは、エディ・マーフィさんやジム・キャリーさんなど数々の名優の吹き替えを担当してきたが、韓国映画の吹き替えは初めて。山寺さんは「ニュアンスが違うんですよね。クールな演技の場合、棒読みのようにならないようにした」と苦労を語り、ペプシの吹き替えを担当する朴さんも「ブレスが違うんです。当てすぎてもうまくいかない。(俳優が)疑問系(のイントネーション)で話していると思ったら、断定系のせりふだったり……」とうなずく。
収録は苦労が多かったようだが、山寺さんは「泥棒は何かを演じている。(俳優は)演じているのを演じて、(吹き替えでは)それをまた演じているという3重構造が面白かったです。いい泥棒になれるような気がしますね。泥棒はいけないので、恋泥棒くらいかな?」とちゃめっ気たっぷりの笑顔で話していた。
映画は、22日からTOHOシネマズ渋谷(東京都渋谷区)ほか全国で2週間限定公開。(毎日新聞デジタル)
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