名探偵コナン
#1184「赤レンガ倉庫 消えた誘拐犯(前編)」
12月6日(土)放送分
雑誌やウェブで始まった注目作を取り上げる「マンガ新連載」。連載30年目を迎えた弘兼憲史さんの人気マンガ「島耕作」シリーズの会長編「会長 島耕作」が、29日発売のモーニング(講談社)39号と同日配信の電子書籍版「Dモーニング」で始まった。
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島耕作シリーズは、累計約4000万部を発行する人気作で、1983年に「課長 島耕作」のタイトル名で連載が始まった。大手家電メーカーに勤める島耕作が、社内の派閥抗争とは距離を置きながら出世するという団塊世代の“あこがれ”が描かれ、島の出世とともに、タイトルは「部長」「取締役」「常務」「専務」と変更。前作の社長編は、社名変更、海外メーカーとの激しい戦い、中国の反日暴動などが描かれ、島の社長退任と会長就任に伴い、13年7月に完結した。
「会長 島耕作」の第1話は、相談役の万亀から引き継ぎ経済団体「経済連合」のメンバーとなった島が、未知の領域となる財界に足を踏み入れる姿が描かれている。(毎日新聞デジタル)
「(会長の日々を)リアルに描いたら、エンターテインメント性が希薄なんだよな」
「社長 島耕作」の最終回(コミックス16巻に掲載)で描かれている担当編集者との打ち合わせの中で、作者の弘兼憲史さんが漏らしたセリフです。
島耕作シリーズは、リアリティーを重視した作品なので、日本の景気が劇的によくなって、「電機メーカー各社の製品がバカ売れ! 島耕作の快進撃が続く!!」といった「都合のよい」展開は描きにくい。そのため、会長という社業から退いて役職に就いた島耕作にどんなドラマを織り込むか、弘兼さんは悩んでいました。
そこで、実際に会長職に就いている方、経済団体で活動している方などに話を聞いて回りました。経済団体といえども、人と人が運営する組織です。そこには、新聞やテレビには描かれないさまざまなドラマが埋まっていました。
すでに、ドラマのネタを掘り起こす作業は完了しています。今後、弘兼さんがネタの原石をどのように精錬して加工してストーリーを作るのか、楽しみにしていてください。
財界という濃厚な人間関係が渦巻く「窮屈そうな社会」と、国益を背負ってグローバルな視野に立って羽ばたく「広大な世界」が同時に描かれる「会長 島耕作」、いかにも面白そうで、担当としても今後の展開が楽しみです。
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