名探偵コナン
R162「風の女神・萩原千速(前編)(デジタルリマスター)」
2月7日(土)放送分
話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、火星で驚異的な進化を遂げたゴキブリと、昆虫の能力を持った人間との厳しい戦いを描いた「テラフォーマーズ」(貴家悠さん作、橘賢一さん画)です。集英社「週刊ヤングジャンプ」編集部の新藤正人さんに作品の魅力を聞きました。
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−−この作品の魅力は?
火星で思いがけず進化したゴキブリと、それと命がけで戦う人間の姿を描くマンガです。いまだ多くの皆様(私の友人など)は「ゴキブリマンガでしょ? 読まないよ!」と取り付くしまもないのですが、一言でゴキブリマンガといっても、実際のゴキブリの絵はちょっとしか出てきません。読まず嫌いの方にはどうか1巻だけでも目を通してほしいです。そして、このマンガが本当に描きたいのは、日々押し寄せてくる絶望に対して、踏ん張る人間たちの強さ、美しさ、清らかさだ、ということをぜひ感じていただきたいです。
−−作品が生まれたきっかけは?
連載前、ヤンキーマンガやラグビーマンガを持ち込んでくれた貴家先生でしたが、正直、画力に少々難があり(笑い)、ヤンキーマンガは誰と誰がメンチを切っているのかもわからないし、ラグビーマンガはメンバーの描き分けの区別がつく前に試合が終わっている……という状態でした。ですが、ネーム構成力とキレのあるセリフ回しは当時からずば抜けていましたので、貴家先生にはネーム原作に専念してもらって、かつ強烈なアイデアを出してもらいたい、という話をしました。
また、当時私がはまっていたのが「K−19」や「第9地区」といった映画でしたので、「次は火星ものか潜水艦ものを描いてほしいです」とお願いしました。それが「テラフォーマーズ」のきっかけです。その後は橘先生に作画をお願いして、快諾いただき、トントン拍子で連載となりました。
−−編集者として作品を担当して、今だから笑えるけれど当時は大変だったナイショのエピソードを教えてください。
はじまったころは、貴家先生は大学に通いながらの連載でした。課題が大量に出るかなりきちんとした大学でしたので、毎週のネームで多忙な上に、学問に対する姿勢に多少難があった(笑い)貴家先生は、課題をこなしきれず教授陣に講義でこっぴどく怒られて帰ってくるのです。「『カイジ』の利根川に怒られた気の弱いモブ」みたいな絶望顔で毎週打ち合わせに現れるので、それを励ますのは、ちょっと大変でした。いまは、無事卒業されています。
橘先生は、隔月だった連載が急に週刊連載にペースアップして、今でもずっと大変です。ひいき目なしに正直に申しまして、この絵のクオリティーと量を、週刊連載でこなしているのは、担当としても驚異です。先生のことは、心より尊敬しています。
−−今後の展開は?
次第に明らかになる人類側の裏切りと、さらに進化するゴキブリの恐怖、この二つを軸に物語はますますヒートアップします。また、「これは……!」という展開上のサプライズも、作者たちはしっかり準備しています。ぜひ、楽しみにしてください!
−−読者へ一言お願いします。
この11月の19日に第7巻が発売です。この巻で重大なことが明らかになるので、ぜひ楽しみしてほしいと願っております。そして今、本作掲載誌の「週刊ヤングジャンプ」は、テラフォーマーズに限らず、ただいま話題作が目白押しです。ぜひヤングジャンプを手にしていただき、「マンガを週刊で読む楽しさ」も合わせて感じていただきたく願っております!
集英社 週刊ヤングジャンプ編集部 新藤正人
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