花澤香菜:“日本一忙しい女性声優”の素顔 劇場版「サイコパス」でも躍動

「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス」のヒロイン・常守朱の声を担当する花澤香菜さん
1 / 3
「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス」のヒロイン・常守朱の声を担当する花澤香菜さん

 “日本一忙しい女性声優”とも呼ばれる花澤香菜さん。昨年、レギュラー出演したテレビアニメは15本以上にもおよぶ。そんな花澤さんが、ヒロイン・常守朱(つねもり・あかね)役で出演するアニメ「PSYCHO−PASS サイコパス」の劇場版が公開された。「劇場版 PSYCHO−PASS サイコパス」の話を聞きつつ、“日本一忙しい女性声優”の素顔に迫った。

あなたにオススメ

 ◇多忙な日々も「うれしい」

 「ニセコイ」の小野寺小咲や「<物語>シリーズ」の千石撫子などでは“天使の声”とも呼ばれる可愛い女の子の声を演じたかと思えば、「PSYCHO−PASS サイコパス」では芯が強くタフな女性を演じる花澤さん。声を聞かない日はない……とアニメファンの間でささやかれるほどの人気だ。「“日本一忙しい女性声優”なのでは?」と聞いてみると「もっと忙しい人もいると思いますよ……」と謙遜(けんそん)しながら「お仕事が楽しいのでうれしいですね。『PSYCHO−PASS サイコパス』のような作品にも出会えて幸せです」と笑顔で話す。

 昨年末は、やくしまるえつこさんがプロデュースした7枚目のシングル「こきゅうとす」を発表するなど歌手としても活動中で「音楽活動などでいろいろな人に会い、いい刺激をいただいています」と充実した日々を過ごしているようだ。多忙なこともあり、体調管理について聞くと「最近、ピラティスに行っています。猫背が治りました!」と語る。

 ◇劇場版の朱は「前を向いて生き生き」

 「PSYCHO−PASS サイコパス」は、人の心理状態などを数値化して判断できるようになった近未来の高度情報化社会を舞台に、完璧に見える社会が持つ矛盾を描いたアニメ。刑事が犯人を捕まえる“執行官”と、執行官を管理する“監視官”のコンビで活動するという設定で、花澤さんは正義感が強い監視官・朱を演じる。2012年10月~13年3月に第1期、14年10~12月に第2期がフジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で放送された。

 朱は、新人監視官時代は、正義感が強すぎて、周囲から浮いていたこともあったが、第2期では多角的な推理で操作を行うタフな監視官に成長する。花澤さんは、朱について「心がきれいな女の子。いろいろな事件に巻き込まれるけど、変わらないのが魅力。しっかりしているように見えるけど、いっぱいいっぱいなんですよ。演じていると、自分が正されますね」と話す。

 朱は成長する中で、声のトーンも大人っぽくなっていくなど変化があり、演技について「細かくですが、変化しています。監督とじっくりお話しして、細かい表現についてアドバイスしていただいています」と説明する。「劇場版 PSYCHO−PASS サイコパス」では、朱は第1期で失踪してしまった狡噛慎也 (こうがみ・しんや)を追うことになる。花澤さんは、劇場版の朱について「自分の進むべき方向が分かってきたこともあって、リラックスした部分があります。前を向いて生き生きしています!」と話す。

 劇場版の見どころを「こういうシーンが見たかったのだ!というところがあります、劇場版だけ、見ても心に訴えかけるものもあります。テレビ版もさかのぼって見ていただければ」と語る花澤さん。最後に今後の活動について聞いてみると「もっともっとお仕事ができるように頑張りたい!」と元気よく話していた。

 <プロフィル>

 はなざわ・かな。2月25日生まれ、東京都出身。「PSYCHO−PASS サイコパス」「ニセコイ」「IS<インフィニット・ストラトス>」「化物語」など、数多くの人気アニメに声優として出演。12年にソロアーティストとして、シングル「星空☆ディスティネーション」でデビュー。最新シングル「こきゅうとす」が発売中。

写真を見る全 3 枚

アニメ 最新記事