鈴井貴之:「水どう」ミスター 生まれ故郷への思い語る

ドラマ「不便な便利屋」の会見に登場した鈴井貴之監督
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ドラマ「不便な便利屋」の会見に登場した鈴井貴之監督

 北海道発の人気バラエティー番組「水曜どうでしょう」(HTB)に出演、企画にも携わった“ミスター”こと鈴井貴之さんが9日、自身初の連続ドラマの監督・脚本に挑戦した「不便な便利屋」(テレビ東京系)の会見に登場した。現在も札幌在住の鈴井さんが挑む初の連続ドラマの舞台はもちろん北海道。会見ではドラマ誕生の背景にある、撮影現場となった生まれ故郷・北海道赤平市への思いを語った。

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 第1話では自らもバスの運転手役で出演している鈴井監督は運転手の制服姿で会見に出席。「(赤平市は)財政破綻の危機の街なのに、みんな陽気で明るい。このおおらかさは何だろうと。札幌や東京で仕事している時の感覚とはまったく違う。こういう生き方もあるんだなというのをお伝えできる機会はないかと考え、今回のドラマに至った」と背景を説明した。

 ドラマは、極寒の北海道の名もなき田舎町にある「便利屋」が舞台。富良野に向かう道中、泥酔して財布や携帯を失った主人公の竹山純(岡田将生さん)が、おせっかいを絵に描いたような松井(鈴木浩介さん)や、離婚歴3回の梅本(遠藤憲一さん)と便利屋で働くことになり……というストーリーだ。

 現在は札幌在住だが、「(赤平市に)何かお役に立てることはないだろうかと。今はよそ者なので、何かやるには仲間になるしかないなと思い、拠点を構えアトリエを作った」と明かした鈴井さん。「映画館もファミレスもゲームセンターもない非常に不便な街だけど、逆にいろんなことを考えて、自らアクションを起こしていかないといけない」と語り、「受け身じゃ生きていけない、ということが実は田舎にもあると気づかされ、このドラマにもそういう側面を反映したいと思った」と胸の内を明かしていた。

 連続ドラマ「不便な便利屋」は10日から毎週金曜深夜0時12分に放送。田中要次さん、森山栄治さん、トリンドル玲奈さんらも出演するほか、大泉洋さん、安田顕さんら演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバーや内山理名さん、小日向文世さん、鈴木福くんらも各回のゲストとして出演する予定で、初回には時任三郎さんが登場する。

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