コミケ:3年ぶりに手荷物確認実施へ テロ対策強化の要請を受け

今年8月に東京ビッグサイト(東京都江東区)で行われた日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット88」
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今年8月に東京ビッグサイト(東京都江東区)で行われた日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット88」

 東京ビッグサイト(東京都江東区)で12月29~31日に開催される日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)89」で、一般参加者を対象に手荷物確認を実施することが15日、分かった。人気マンガ「黒子のバスケ」の関連団体に脅迫状が送られた12年冬のコミケ83以来、3年ぶり。

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 4日に国際組織犯罪等・国際テロ対策推進本部の会合でテロ対策強化策が決定され、警察庁から全国の警察に向けて、スポーツ競技場やイベント会場で管理者、主催者の自主警備強化を呼びかける通達が行われており、コミックマーケット準備会では警察からの「非常に強い警備強化要請」があったためとしている。

 同準備会は「以前より『参加者は全て平等であり、可能な限り誰でも受け容れる自由な表現の場』として、コミックマーケットを運営してきました。また、参加者の安全を確保した上で、参加者の自主性を尊重したできる限り規制の少ない形での開催に努めてきました。今回の対応については、参加者の安全確保、コミックマーケットの開催継続のためにやむを得ないものと考えております。参加者の皆さんにはご迷惑をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願いします」と説明している。

  コミケはマンガや小説、ゲームソフト、批評などさまざまなジャンルの創作物を扱った同人誌の即売会で、1975年から始まった。現在は夏と冬の年2回ペースで開催されており、3日間で50万人以上が訪れる国内最大級のイベントとして知られる。 

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