テレビ質問状:「孤高の日本人得点王・銘苅淳~欧州で拓くハンドボールの未来~」ハンガリー得点王・銘苅を追う

「ノンフィクションW 孤高の日本人得点王・銘苅淳~欧州で拓くハンドボールの未来~」での銘苅淳選手
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「ノンフィクションW 孤高の日本人得点王・銘苅淳~欧州で拓くハンドボールの未来~」での銘苅淳選手

 WOWOWは毎週土曜に「WOWOWオリジナルドキュメンタリー」枠として、「ノンフィクションW」と「国際共同制作プロジェクト」の2番組を両輪に、国内外のさまざまなテーマを扱ったオリジナルのドキュメンタリー番組を放送している。1月16日午後1時からWOWOWプライムで放送される「ノンフィクションW 孤高の日本人得点王・銘苅淳~欧州で拓くハンドボールの未来~」の番組プロデューサーを務めるWOWOW制作局スポーツ部チーフプロデューサーの内濱和敏さんに、番組の魅力を聞いた。

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 --番組の概要と魅力は?

 皆さん、ご存じですか!? ボールスポーツ競技において、世界最高峰リーグで初めて得点王になった日本人選手がいることを。そして、海外で話題になっていることを。

 ハンドボールの本場ハンガリーで、20試合120得点を挙げた銘苅淳(めかる・あつし)選手(30)は、日本のハンドボール界をメジャースポーツにしたい思いで単身渡欧。「自分が活躍することでハンドボールの面白さ、すごさを伝えて、未来の子供たちに夢を持たせてあげたい」と世界の舞台で輝きを放っています。銘苅選手の孤高に挑戦していく姿を今回紹介できたらと思っています。

 --今回のテーマを取り上げたきっかけと理由は?

 知人の知り合いでご本人とお食事をする機会がありまして、その時はまだ得点王を取るシーズン前だったのですが、数分で銘苅さんの人柄、熱い情熱に引かれましたね。とにかくハンドボールに対しての思い入れが強烈! 一瞬、ハンドボール版・松岡修三さんだと思いました(笑い)。もちろん、プロ選手ならば当たり前かもしれませんが、彼のストイックさと、ハンドボールの未来予想図を描く超前向き思考のビジョンは、本当に驚かされました。

 でも思い出してみてください。サッカーは三浦カズ(知良)選手が、野球は野茂英雄選手が、世界へ進出できる道筋を作ったパイオニアでしたよね。彼らもまた周囲に惑わされず、貪欲に自分の考えを全うし、未来を切り開いていく大和魂があったことを。銘苅選手も同じように、いつかハンドボール界を変えるのではないか! メジャースポーツの道筋を作るのではないか!と“パイオニア・メカル”を追って見たくなりました。

 --制作中、一番に心がけたことは?

 銘苅選手はよくしゃべるし、とにかく明るいです。表情も豊か。子供のように無邪気さがあって、でもしっかりとした大人の考え方も常に持っていて。よくも悪くも、彼が発する言葉は、本当に周囲の心を動かす力があります。番組ではすべてを紹介できないので、その中でも銘苅選手らしい言葉をチョイスできるよう、何度も試みました。ハンドボールの競技を知らなくても、全然大丈夫ですよ。

 余談ではありますが、彼の行動力と発言力に引かれた方が、銘苅選手の言葉入り日めくりカレンダーを発売することに。WOWOWでもこのカレンダーを10人にプレゼントします。詳しくはプラスWで。

 --番組を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったエピソードは?

 取材や撮影を進めていく上で、銘苅選手にハンドボールの未来を託している、応援しているファンがたくさんいることを知りました。正直、日本国内のスポーツでは、メジャー感はないですよね。でも実はハンドボール好きなんですとか、やっていましたとか、隠れファンが続々いて、裏メジャー感を浴び続けました(笑い)。番組化できて本当によかったと思いましたし、逆に番組制作の責任も感じました。皆さんの思いも含めて、一つの番組にするわけですから。

 大変だったエピソードはいろいろありますが、これは番組を見てください。私も含め、昨年2月から調査、取材してきた撮影スタッフ陣でさえ、思いもよらないことが数多く起こりましたので。見てのお楽しみです。

 --番組の見どころを教えてください。

 ずばり、日本ハンドボール界の未来を思い描く、銘苅淳の生きざまです。今もなお、歩み続けている銘苅選手の姿をぜひ見てください。ちなみに、彼の肉体を披露するシーンやトレーニング風景もありますが、絶対ビックリしますよ! 最強の日本人かも(笑い)。

 --視聴者へ一言お願いします。

 ハンドボールファン以外の方にも、ぜひ見ていただきたい番組だと思っていますので、よろしくお願い致します。

 WOWOW 制作局スポ―ツ部 チーフプロデューサー 内濱和敏

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