女優の前田敦子さんが6日、広島市民球場マツダスタジアムで開催されたプロ野球オープン戦の広島対西武戦の始球式に登板した。単独での始球式は今回が初めてという前田さんは“生脚”にカープカラーのミニスカート、特製ユニホーム姿で全力投球したが、ボールは大きく外れてワンバウンドでキャッチャーに。ノーバウンドとはならずに思わず照れ笑いを見せたが、先発投手の黒田博樹選手や観客たちから温かな拍手を贈られた。
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AKB48時代に17人で始球式に登場したことはあったが、単独での始球式は今回が初めて。始球式を終えた前田さんは「広島球場は屋根がなくて気持ちが良かったです。お天気が心配でしたが、雨が降らなくて良かった。アットホームな空気に包まれて、緊張より一瞬すぎてあっという間でした。貴重な経験をさせていただきました」と振り返った。
今回の始球式は、広島が舞台の映画「モヒカン故郷に帰る」(沖田修一監督)に登場する、広島に暮らす主人公の母・春子(もたいまさこさん)が熱狂的なカープ女子で、劇中で広島カープ所属の菊池涼介選手を応援するシーンが何度も登場することから球団へオファーして実現。主人公・永吉(松田龍平さん)の恋人・由佳を演じている前田さんはこの日、観客からの熱い“あっちゃん”コールが飛び交う中、映画の広島での先行公開日である「3.26」という背番号を掲げた限定ユニホーム姿でマウンドに登場した。
始球式後、前田さんは「広島で昨年撮影した映画『モヒカン故郷に帰る』、広島カープ好きなお母さんも出てきます。家族の愛が描かれていますので、ぜひご覧ください」とアピールも忘れなかった。
映画は、松田さん演じるモヒカン頭の永吉が、妊娠した恋人の由佳(前田さん)を連れ、結婚を報告するため7年ぶりに瀬戸内海に浮かぶ故郷の島に戻り、父(柄本明さん)や母(もたいさん)、弟(千葉雄大さん)といった家族と交流する姿を描く。広島では26日から先行上映され、4月9日からテアトル新宿など全国で公開される。
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