東日本大震災が発生した2011年から約5年間、アイドルグループ「AKB48」は、毎月被災地に訪問し、復興支援活動を続けてきた。同グループは、震災後に復興支援企画「誰かのために」プロジェクトを立ち上げ、独自に開設した義援金の窓口で集めた義援金や、イベント、楽曲の収益の総額約13億円(13年3月発表分)を被災地に寄付している。また、宮城県、福島県、岩手県にメンバーが赴き、ライブや握手会など“ふれあい”を重視したイベントを定期的に行ってきた。
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同グループは、今月6日、岩手県民会館(盛岡市)で59回目となる被災地を訪問。支援を続けて5年目となることに総監督の横山由依さんは「何かできることがないかと考えて訪問させていただいてきたんですが、それを笑顔で迎え入れてくださって、『来てくれてありがとう』と言ってくださる皆さんがいたから、こうして5年続けてこれたんだと思います」と振り返った。
また、渡辺麻友さんは「震災が起きた時に何かできることはないのかとなった時に、現地にうかがって歌と踊りのライブを通してパワーを皆さんにお届けできたら良いなと、毎月この支援活動を続けてきた」といい、現地訪問を振り返りながら「毎回いろんな場所にうかがわせていただいて、お話をうかがったり、皆さんのたくさんの笑顔に出会うことができて、毎回行くたびに、本当にこの活動を続けてきて良かったなと心から実感するので、これからもAKB48グループはできる限りの支援活動に取り組んでいきたいと思っています」と話した。
さらに、指原莉乃さんは、「AKB48として最初の被災地訪問に訪れていたのですが、何度も何度も足を運んでいると皆さんの笑顔が増えてきているし、街の雰囲気が明るくなってきているのが私でもわかります」と、コンスタントに続けてきた支援を通して復興を実感。「実際、本当に明るくなってきてるんだな~と思うと、安心しますし、これからももっと街を盛り上げていきたいと思いますし、もっとすてきな街が作れたらなと思います」と語った。
AKB48グループの初めての被災地訪問は、11年5月22日。岩手県大槌町などを、元メンバーの篠田麻里子さん、大島優子さんらが訪れた。以降、さまざまなメンバーが被災地を16年3月6日までに59回訪問した。震災の発生からちょうど5年となる今月11日には、AKB48と姉妹グループが各劇場で復興支援のための特別公演を実施している。