おそ松さん:2.5次元の六つ子がギャグ再現 歌やダンス、イケメンなイヤミも 舞台版リポート

「おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~」の一場面(C)赤塚不二夫/「おそ松さん」on STAGE製作委員会2016
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「おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~」の一場面(C)赤塚不二夫/「おそ松さん」on STAGE製作委員会2016

 人気アニメ「おそ松さん」の舞台版「おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~」の東京公演が13日、Zeppブルーシアター六本木(東京都港区)で開幕した。“痛い”カラ松(柏木佑介さん)や無気力な一松(北村諒さん)ら六つ子が、アニメと同様にコントのようなギャグを繰り広げる。「おそ松さん」の世界観を“2.5次元”で再現しているだけでなく、イケメン俳優による歌やダンスなど舞台ならではの要素も加わっている。

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 マンガやアニメ、ゲームなどが原作の舞台は2次元(マンガなど)と3次元(舞台)が融合した“2.5次元”などと呼ばれている。2.5次元になった「おそ松さん」は、アニメのギャグの独特の“間”やキャラの“お約束”のやり取りも再現。異常に明るい十四松(小澤廉さん)が舞台上を動き回り、カラ松が“痛い”衣装で登場するなど、俳優陣が個性的なキャラクターになりきっている。アニメは豪華声優陣が六つ子を演じたことも話題になったが、2.5次元の六つ子たちの声もアニメのキャラクターの雰囲気に近い印象を受けた。

 イケメン化した六つ子“F6”の出番が意外に多いのも舞台ならではの魅力。F6おそ松(井澤勇貴さん)らがキザなせりふを披露したり、歌って踊るシーンも用意されている。独特の存在感を放つイヤミ役の村田充さんの“怪演”も注目だ。村田さんは、舞台「弱虫ペダル」の御堂筋翔、舞台「東京喰種」のウタなど個性的な2.5次元キャラクターを演じてきた俳優で、出っ歯に紫のスーツという奇抜なイヤミを再現しながら、イケメンにも見える。おなじみの「シェー!」のキレも抜群だ。

 「おそ松さん」は、赤塚不二夫さんのマンガ「おそ松くん」を約27年ぶりにテレビアニメ化。昨年10月~今年3月に放送され、おそ松ら六つ子が成長して大人になった姿が描かれた。櫻井孝宏さんや神谷浩史さんら人気声優が六つ子を演じ、過激なギャグなどが女性アニメファンを中心に人気を集めた。映像ソフトやグッズの売り上げも好調で、表紙を飾ったアニメ雑誌が重版されるなどブームとなっている。

 舞台は、岸谷五朗さんと寺脇康文さんの演劇ユニット「地球ゴージャス」の演出助手などを務める小野真一さんが演出を担当。梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(大阪市北区)で9月29日~10月3日に上演され、Zeppブルーシアター六本木では23日まで上演。チケットは既に完売しており、23日の千秋楽は、新宿バルト9(東京都新宿区)など全国の映画館でライブビューイングが行われる。

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