「パディントン 消えた黄金郷の秘密」の インタビューの記事一覧
過去の関連記事も掲載

最終更新
記事

この「パディントン 消えた黄金郷の秘密 インタビュー」ページは「パディントン 消えた黄金郷の秘密」のインタビュー記事を掲載しています。

最新インタビュー記事

運命の出会い:吉田羊 三谷幸喜の舞台に衝撃 届かなかった手紙にしたためた「いつかご一緒できる役者になります」

吉田羊さん

 今をときめく俳優やアーティストに、影響を受けた人物について聞く「運命の出会い」。今回は、映画「パディントン 消えた黄金郷の秘密」(ドゥーガル・ウィルソン監督、公開中)で老グマホーム院長でシスターのクラリッサの日本語吹き替えを担当し、歌も披露している俳優の吉田羊さんに、劇作家の三谷幸喜さんとの出会いについて聞きました。

 ◇

 私の運命の出会いは三谷幸喜さん。

 私が小劇場で活動していたころ、友人の勧めで三谷さんの「東京サンシャインボーイズ」の舞台「笑の大学」を拝見しました。

 雷に打たれたような衝撃で、こんなに面白い舞台があるのか!と。すぐに三谷さん宛にお手紙を書き、「いつか三谷さんとご一緒できる役者になります」としたためました。

 そのことを三谷さんにお話ししたところ、その手紙は三谷さんの手元に届かなかったとあとで分かりましたが、今年、その三谷さんの舞台(「蒙古が襲来」)に出演したことが、いまだに夢のようです。

 あの頃の私に、「きっと三谷さんに見つけてもらえるから腐らずにお芝居を続けなさい」と言ってあげたいですね。

 それが90年代の話で、初めて連続ドラマに準レギュラーで出演したのが2007年(東海テレビの昼の帯ドラマ「愛の迷宮」)。舞台上がりで、テレビの画角というものが分からず、縦横無尽に動いていたので、よく画面から消えていました。

 ◇

 公開中の映画「パディントン 消えた黄金郷の秘密」で、ちょっと怪しい新キャラクターのシスター、クラリッサの声を担当しました。

 この作品に出られたのは、本当運命的だなと思っています。昨年の夏に英国に短期留学をしていた時、先生から英語の教材として勧められたのがパディントンの映画だったんですよ。

 子どもも楽しめる映画だということで、表現がとても易しくて、使いやすい言葉が多くて。また、喜怒哀楽がふんだんに盛り込まれていますので、感情表現のバリエーションを学べて、とても勉強になりました。何より作品自体がとても面白くて、あっという間にパディントンのファンになりました。

 留学中は「パディントン駅」にも行きました。ヒースロー空港に降り立って最初にパディントン駅に行き、初日に泊まったのがパディントンヒルトンホテルだったんです。初めてパディントンの像を見かけたのですが、その時はまだ映画を見ていなかったので、スルーしてしまったんです。

 映画を見た後は、やたらとパディントン駅を経由してロンドン市街などへ行きました。そんなふうに、すっかりパディントンに夢中になってしまいました。

 パディントンは、とにかくおちゃめで、そして英国紳士なんです。また、どんな場所でも、相手が誰であれ、言葉遣いが美しい。あのしゃべり方にとろけてしまいますね。

 パディントンは最新作でさらに強くなりました。自分のためだけではなくて、愛する人のために戦うという強さを、パディントンが手に入れたなと思います。

 <プロフィル>

 よしだ・よう 福岡県生まれ。小劇場を中心に、舞台で約10年間活動した後、映像作品にも進出。2008年に出演したNHK連続テレビ小説「瞳」で中井貴一さんの目に留まり、三谷幸喜さんの舞台に出演するようになる。2014年の連続ドラマ「HERO」(フジテレビ系)で注目され、現在は、映画やドラマ、CMと幅広く活躍。第24回読売演劇大賞優秀女優賞、2021年に第56回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。

 *……映画「パディントン 消えた黄金郷の秘密」は40カ国語以上で翻訳され、世界で3500万部以上を売り上げるロングセラー児童小説が原作。シリーズ3作目となる今作は、赤い帽子とダッフルコートがトレードマークの“英国紳士”のくまのパディントンが、「老グマホーム」で暮らすルーシーおばさんを訪ねてペルーへ家族旅行に出かけ、ジャングルの奥地で冒険を繰り広げる。

「パディントン 消えた黄金郷の秘密」 インタビュー関連記事一覧

- 広告 -
- 広告 -
- 広告 -
- 広告 -
- 広告 -