この「中条あやみ インタビュー」ページは「中条あやみ」のインタビュー記事を掲載しています。
TBS系金曜ドラマ「田鎖ブラザーズ」(金曜午後10時)に出演する中条あやみさん。田鎖真(岡田将生さん)とバディーを組む刑事・宮藤詩織を演じている。役作りの裏側や撮影現場で感じたことを、中条さんに聞いた。
◇新井Pが手がけるドラマに「いつか出たいと思っていた」
ドラマは、刑事の真と検視官の稔(染谷将太さん)が、日々発生する凶悪事件と、公訴時効廃止2日前に時効成立となった2人の両親殺害事件の真犯人を追う物語。
--本作の出演オファーがあった際、どんな感想を持ちましたか。
新井(順子)プロデューサーが手掛けるドラマってミステリー要素が強いものが多くて、「いつか出たいな」と思っていたので、すごくうれしかったです。台本を読んでみると、物語が進めば進むほど謎が深まる部分があって、とても面白いなと感じました。
参加することへの楽しみと同時に、自分にこの役が務まるのか、このすてきな作品を崩さないでこの役を務められるのかプレッシャーもありました。
--宮藤詩織はどんな人物でしょうか。
詩織は家庭環境に恵まれているとは言えず、父親が出ていったり、母親もいわゆる毒親だったりと、決して平坦ではない生い立ちです。それでも警察官になって、真っ当に生きようとしている人物。運命や過去のせいにするのではなく、自分の人生に責任を持って生きていく、強くてかっこいい女性だと思いながら演じています。
“かっこいい女性”という意味では「じゃあ、あんたが作ってみろよ」(2025年放送)で演じた柏倉椿(通販会社の社長役)とも通じる部分はありますが、キャラクターはまったく違っていて。前作が終わってあまり間を空けずに撮影に入ったこともあり、そのギャップに最初は戸惑い、難しさも感じました。
撮影も複数話を並行して進めているので、何度も台本を読み返しながらキャラクターを固めていきました。詩織は強さだけでなく真面目さもあり、刑事に向いている人物だと思いますし、“出世したい”というような反骨心やハングリー精神も持っています。
共感できるのは、正義感が強いところ。私自身も「私が責任を取るよ」と思うタイプなので、そういう部分は似ているのかなと。ただ、詩織のほうがより真面目で繊細なので、そのバランスをどう表現するかは難しく感じています。
--演じるにあたって、監督やプロデューサーからリクエストされたことはありましたか。
詩織の生い立ちに引っ張られてしまって、クランクインしてしばらくは「暗いです」と言われていました。確かに背景は重いけれど、常に暗い人物ではない。仕事中はスイッチが入るし、オフの時間との切り替えをしっかり見せたほうがいい、というリクエストをいただいて。詩織はオフの時間が少ない分、真と話すシーンや(井川遥さん演じる足利)晴子といる場面では、その“オフ感”を意識して演じています。
--刑事役を演じられるのは初めてとのことですが、準備されたことはありますか。
所作や法律などの知識について一通り調べました。詩織くらいの刑事になると多くの知識が入っていると思ったので、私自身が全てを覚えられているかはさておき(笑)、例えば「こういう出来事はこういう刑になるんだ」と知っているだけでも意識が変わるのかなと。所作については、警察監修の方にお話を伺い、事件現場でどこを見るのか、容疑者とどう向き合うのかなど、リアルな部分を教えていただきました。
◇岡田将生&染谷将太は「ムードメーカー」
--岡田さん、染谷さんの印象を教えてください。
よく私のことを「変わっている」とおっしゃるんですが、お二人も負けないくらい個性的で(笑)、すごく面白い方たちです。
お二人は共演歴もあるからか、本当の兄弟のように仲が良くて、いつも楽しそうに話している姿が印象的で、見ていて面白いです。それに、私に向ける視線がまるでおじいちゃんみたいで(笑)。私がただ立っているだけで「サマになるね」と優しく声をかけてくださって、孫を見るように接してくださるんです。おかげで撮影現場の居心地もすごく良くて、ムードメーカーなお二人だと思います。
--強行犯係には、係長・小池俊太役の岸谷五朗さん、刑事・石坂直樹役の宮近海斗さんもいらっしゃいますが、どんな印象ですか。
お二人ともとても個性的で魅力的です。役として見ているからかもしれませんが、岸谷さんは小池に、宮近さんは石坂に見えてくるくらい、それぞれのキャラクターがしっかり立っています。
岸谷さんはこの撮影現場全体を見守るお父さんのような存在で、いつも的確なアドバイスをくださる頼もしい方です。
宮近さんとは、最初はなかなか打ち解けられなかったのですが、撮影が進むにつれてアドリブも増えて、今では年下組として一緒にいじられる存在になっています。
--新井プロデューサーの作品に実際に参加してみていかがですか。
新井プロデューサーがよく撮影を見に来てくださることで一体感があり、ファミリーのような雰囲気の中で、全員が一丸となって作品づくりに向き合っている現場だと感じています。
リハーサルからカメラを回すスタイルが初めてで、常に本番のような緊張感があり、自然と集中力も高まる撮影現場だと感じています。皆さんが最初から本気で臨んでいるので、独特の空気があって、職人が集まっているような印象です。リハーサルから撮ることで空気が引き締まる感覚も新鮮でした。
--視聴者の方へメッセージをお願いします。
とてもいい雰囲気の中で撮影が進んでいます。岡田さん、染谷さんをはじめ、キャスト、スタッフ全員が良い作品を作ろうという思いで取り組んでいます。
真とバディーを組んでまだ3週間というところから始まり、最初はやる気がないように見えた真が次第に事件と向き合っていく姿や、信頼関係の変化も描かれていきます。青委署のチームでさまざまな事件を解決していく過程や、その先の展開にもぜひ注目していただきたいです。ここからさらに謎も深まっていき、手に汗握るようなスピード感のあるミステリーが展開されていくので、登場人物それぞれの魅力も楽しんでいただけたらうれしいです。