中条あやみ:「じゃあ、あんたが作ってみろよ」椿役に共感 竹内涼真から「『ほぼ中条あやみじゃん』と言われることが多い」

ドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」に出演する中条あやみさん (C)TBSスパークル/TBS
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ドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」に出演する中条あやみさん (C)TBSスパークル/TBS

 俳優の夏帆さんと竹内涼真さんダブル主演のTBS系火曜ドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」(火曜午後10時)に出演する中条あやみさん。勝男(竹内さん)の会社の後輩、白崎(前原瑞樹さん)と南川(杏花さん)に勧められたマッチングアプリで出会った柏倉椿を演じている。椿は通販会社の社長で、明るく思ったことをすぐ口に出す無邪気さもあり、細かいことは気にしない性格の女。そんな椿に「共感するところがたくさんある」と話す中条さんに、役作りや今作への意気込みを聞いた。

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 原作は谷口菜津子さんが電子コミック誌「comicタント」(ぶんか社)で連載中の同名マンガ。「恋人ファースト」な山岸鮎美(夏帆さん)と、「料理は女が作って当たり前!」と亭主関白思考の海老原勝男は、大学時代から交際。同棲して勝男はプロポーズしたが、鮎美の返事はまさかの「無理」。料理を作ることを通じて、勝男は当たり前と思っていたものを見つめ直し成長していく。

 --脚本を読んだ感想を教えてください。

 自分も知らず知らずのうちに「男の人ってこうだよね」「女の人ってこうだよね」と思ってしまったり、無意識に口にしてしまっているんだろうなと、ハッとさせられる部分がありました。 おいとめいがいるのですが、彼らが成長する間に、一般的な男女の価値観はさらに変わっていくと思います。私は体育会系のような環境で過ごしてきたからこそ、そういった発言には慎重にならなければ、と感じました。

 また「この人のこういう部分、分かるな」「私にもこういう悩みがある」と感じられる場面も多く、登場人物たちにさまざまな感情移入ができる作品だと思いました。

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 椿には、共感するところがたくさんあります。私の仕事もそうですが、決まった時間にみんなで働く形ではないので、マネージャーさんやスタッフさんに支えられつつも、基本は“個人戦”という意識があります。私自身もいろいろな人に頼れることができればいいのですが、「どう頼ればいいんだろう」と思う瞬間も多くて……。結局「自分がやったほうが早い」と思いがちなところは、椿と重なる部分です。

 また、せっかちなところや、勝男に対して肉食系女子として「仕留めたい!」と全力投球するけれど「違う」と思ったら気持ちを切り替えるさっぱりした部分にも共感できます。

 --自分の意見を持っている椿をどう思いますか。

 「これが正しい」「こうしたい」と思ったことに対して貪欲で、悩むより行動する場面が今後も出てきます。そういう椿の行動力は見ていておもしろいです。私自身も興味を持ったことにはチャレンジするようにしているので、そこも似ていると感じます。

 竹内さんに「ほぼ中条あやみじゃん、椿って」と言われることが多くて(笑)。そう言ってもらえたことで、撮影現場でも自由に臨めています。自分に近い役だからこそ「どこからが椿なんだろう?」と考えることもありますが、その塩梅を確認しながら椿を演じられることが楽しいです。

 --撮影を通して、監督やプロデューサーからのリクエストや、ご自身の提案で取り入れられたことはありますか。

 これまでは積極的にアドリブを入れるタイプではなかったのですが、今回は「今ここで感じたこと」を出すようにしました。例えば勝男の家に行った時、台本にはなかったのですが「1人暮らしにしては大きい部屋だな」と思って口にしたら、プロデューサーさんが「今の採用でお願いします」と。その場で生まれるセリフも多くて面白いです。

 --竹内さんとの共演が多い印象ですが、本作で改めて知った一面はありますか。

 「共演多いね」と言われますが、実は2作品目なんです(笑)。以前の共演がシリーズ作だったので多く感じますよね。 勝男は竹内さんに似ているところがありつつ、本人とは違う表情も見せてくれます。勝男は感情があふれてしまう瞬間が多々あり「こんな顔をするんだ」と思うこともあって新鮮でした。椿としては勝男を支えたい、元気になってほしいと願っています。

 --夏帆さんの印象についても教えてください。

 まだガッツリと対峙するシーンは撮れていないので、今後の撮影でいろいろお話できたらいいなと思っています。これまでにない役に挑戦されているので、どのように演じられているのか楽しみですし、鮎美と勝男のコンビがどう描かれるのかワクワクしています。

 --椿が勝男にとって良き相談相手であり、背中を押すキーパーソンになりますが、ご自身が悩んでいる時に背中を押してほしいキャラクターはいますか。

 前原さん演じる白崎が勝男に絶妙な距離感で寄り添う姿を見て、「こういう人にそばにいてほしい」と思いました。全てを包み込んでくれるけれど、自分の世界もしっかりあって、パートナーともバランスを取り合っている。そのスタイルが素敵で、勝男にも良い影響を与えているんだろうなと感じました。

 --最近「当たり前ではなかった」と知って驚いたことはありますか。

 14歳からこの仕事をしているので、一般的な“当たり前”を知らないことが多いんです。例えばオブラートで包まれているグミや飴。最近まで、オブラートはむいて食べるものだと思っていました(笑)。「取りづらいな」と思いながらむいて食べていて、ベタベタするのはなぜだろうと不思議に思っていたんです。

 --最後に本作の魅力について教えてください。

 このドラマは、深く考えながら見るというよりも、ラブコメを楽しむ中で「もっと自己表現できたかも」「あの人はこう思っていたのかも」と、自分の“当たり前”を疑うきっかけになる作品です。大人になるにつれて気づかなくなっていたことを再発見できると思います。

 見るタイミングによって響くポイントが変わるかもしれませんし、誰かの世界をのぞくことで自分を見つめ直すような感覚もあるはず。この作品を通して、自分や誰かに少し優しくなれたり、人とのつながりの楽しさを感じてもらえたらうれしいです。

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