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俳優の横浜流星さん主演のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(総合、日曜午後8時ほか)のトークショーが、福島県白河市で10月19日に開催され、松平定信役の井上祐貴さんと、“のちの松平定信”である田安賢丸を演じた寺田心さんが登場した。同地は、かつて松平定信が藩主を務めた白河藩があった場所。井上さんと寺田さんは、ドラマの見どころや舞台裏の話などを披露した。
トークショーの中盤には、脚本家・森下佳子さんのサプライズメッセージが紹介された。森下さんは「寺田さんが、賢丸だった頃の剥き出しの定信、彼の本来の純粋さと気性の激しさを表現してくださった。井上さんが、それに腹をすえた上で、完璧主義でそれなりには強(したた)かになった政治家・定信をきめ細やかに演じてくださっている。大御所に囲まれながら果敢にお芝居をした若いお二人に感謝と拍手を!」と井上さんと寺田さんをたたえた。
会場からは大きな拍手が起こり、井上さんは「きめ細かい演技がたくさんあるので、神経を張り巡らせてやっている。他の役の皆さんに負けないように自分なりに戦っているので、森下さんからのコメントは感動しました」と明かし、寺田さんは「自分の信念を曲げない人の激しさを懸命に演じたので、そのように言っていただけてうれしいです」と語った。
「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は64作目の大河ドラマで、日本のメディア産業やポップカルチャーの礎を築いたとされる蔦屋重三郎(略して“蔦重”)の生涯を描く。脚本は一昨年、NHKで放送され、大きな話題となった「ドラマ10『大奥』」などで知られる森下佳子さんが手掛けている。