この「弓木奈於 インタビュー」ページは「弓木奈於」のインタビュー記事を掲載しています。
初の写真集「天使だったのか」(ワン・パブリッシング)を7月23日に発売した、アイドルグループ「乃木坂46」の弓木奈於さん。「弓木ワールド」と呼ばれる独特のワードセンスと仰天エピソードでラジオ、バラエティー番組で活躍中だ。グループ加入5年目、個人でも活動の幅を広げる弓木さんに現在の心境や、今後の目標などを聞いた。(インタビュー後編)
◇「舞台やドラマにも挑戦したい」
FM FUJIのラジオ番組「沈黙の金曜日」、BSテレ東のドキュメンタリーバラエティー番組「東京パソコンクラブ」にレギュラー出演するほか、さまざまなバラエティー番組に引っ張りだこ。「毎日が楽しいです!」と充実感をのぞかせる。
グループでは、最新36枚目シングル「チートデイ」(8月21日発売)で選抜入りし、30枚目シングルから7作連続での選抜メンバーとなった。選抜の常連だといえるが、「自信はあるか」と尋ねると、困ったように「自分に対しての自信はまだそんなにありません……」と話す。
「グループでもまだまだ頑張らないと、と思いますし、番組では共演者の皆さんが私を面白くしてくださっている。まだ、自分から何かをできる自信がついていないので、ちゃんと自分で“処理”できるようにしたいです(笑い)」と語る。今後の自身の目標として「バラエティーのお仕事はすっごく楽しくて、これからも頑張っていきたいですし、舞台やドラマにも挑戦したいです。昔からお芝居で、違う人になれる感覚が好きなんです。もっともっとお芝居に挑戦したいです!」と力を込めた。
今は良い意味でマイペースで、毎日仕事に臨めているという。グループ加入当時は「しっかりしよう」と自分を取り繕おうとしていっぱいいっぱいになることもあったが、そんな考えを変えてくれたのが「沈黙の金曜日」だった。
「最初の頃は、どう頑張ってもアワアワしちゃっていたのですが、ラジオで素をさらけ出せるようになり、私のキャラをいろいろな方に知っていただけたおかげで、どこに行ってもしゃべりやすくなりました(笑い)。どうしても、生まれてからあまりしっかりしてこなかった者なので、素が出せた方が生きやすいんです(笑い)。改めて『沈黙の金曜日』は、今の私を作ってくれた場所だと、すごく感謝しています」
そんな「沈黙の金曜日」で、大変お世話になっているという共演の「アルコ&ピース」の2人に、写真集で見てほしいカットを聞いた。
「アルピーさんには写真集をくまなく見てほしいです(笑い)! でも、一番見てほしいのを選ぶなら、ちょっと体のシルエットが強調されている、大人っぽい灰色のワンピースのカットです。(ラジオのブースでは)いつも上半身でしゃべっているので、全身を感じてほしいです!」
◇芽生えた先輩の意識、気になったことは積極的に発言 キャプテンに相談も
乃木坂46では今年、山下美月さんをはじめ先輩の3期生の卒業、同期の4期生の卒業が続いた。現在新メンバーの6期生の募集も始まっているが、変化するグループの中で「自分も先輩になった」という意識が生まれてきた。
「先輩にすごく甘えて頼りにしていた分、5期生が入ってきたとき、自立しなきゃ!って思ったんです。昔は『自分なんかが……』と思って、気になったことも言えなかったのですが、今ではキャプテン(梅澤美波さん)に『自分はこう思うんです』とか『このタイミングで皆に言っても大丈夫ですか?』といった相談ができるようになりました。自分の中で“気にしないことを学んだ”と言いますか、乃木坂46はメンバーも関わってくださるスタッフさんもみんな、意見に対して喜んで聞いてくれるので、気になったことは積極的に発言するようになりました」
乃木坂46としての今後の目標も尋ねると「中にいたら、本当にすごいステキなメンバーがいっぱいですし、ライブもとても面白いと思うのですが、外の人にはなかなかその魅力を伝えることが難しいと思っていて。乃木坂46ってこんなに可愛くて、面白くて、パフォーマンスもかっこいいんだぞ!って良さをたくさんの人に知ってもらえるよう、活動していきたいです」と意気込む。
7月20日から、毎年恒例の夏ライブ「真夏の全国ツアー」も開幕した。「今年は5年ぶりのドームツアーで、昨年よりもたくさんの皆さんにお会いできるとうれしいです! 今はパフォーマンスをいかにカッコ良く見てもらえるか考えてレッスンしています。来てくださった方全員に、楽しかった!と帰ってもらえるライブを目指しています」とアピールした。
「あまりしっかりしていない」と本人が言うが、とても真面目な人柄が印象的だった。