この「長縄まりあ インタビュー」ページは「長縄まりあ」のインタビュー記事を掲載しています。
人気アニメ「プリキュア」シリーズの最新作「わんだふるぷりきゅあ!」の最新作「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!ドキドキ ゲームの世界で大冒険!」が9月13日に公開される。劇場版は、大人気ゲーム「ドキドキ タヌキングダム」に夢中になる犬飼こむぎたちが突然、ゲームの世界に吸い込まれてしまう。キュアワンダフル/犬飼こむぎ役の長縄まりあさん、キュアニャミー/猫屋敷ユキ役の松田颯水さんに、“わんだふる”コンビと“ニャンダフル”コンビの魅力、劇場版について聞いた。
◇テレビシリーズとは違う一面も
--劇場版のシナリオを読んで感じたことは?
長縄さん こむぎといろはが離れ離れになり、ユキと出会うまではこむぎ一人で頑張らなければいけません。こむぎはいろはといつも一緒なので、頑張れ!という気持ちと同時に、頑張れるかな?と心配もありましたが、でも、こむぎだったらできるかな?と思ったり。ずっと頑張れ!頑張れ!という気持ちでした。
松田さん こむぎ、頑張れ!と応援したくなりますよね。ユキも頑張っていますが、全体を見ると、こむぎが引っ張ってくれる力を感じます。引っ張ってくれる存在に対して頑張れ!と言いたくなる不思議な感覚です。こむぎと映画に登場するオリジナルキャラクター・ムジナの生き方がクロスしていくところもあって、そこも頑張れ!と思うところもあります。こむぎ、ムジナの質感の違う頑張りを感じました。
--テレビシリーズとは違う一面もみられる?
長縄さん それはものすごく感じました。テレビシリーズよりも動物にスポットライトが当たっているのは映画ならではですし、動物が人間に対してどう思っているのか? 動物同士の気持ちが丁寧に描かれていて、そこがすてきなところです。
松田さん 普段は近くに住んでいますし、4人でいるのが当たり前ですが、映画で離ればなれになり、4人がそろった時は達成感、安心感がありました。うれしくなりました。
--映画のオリジナルキャラクターで、ゲーム世界の鍵を握る少女・ナツキも登場します。
松田さん 天才ゲームクリエーターという肩書を聞くと、同世代とちょっと違って、“さん付け”をしてしまうような感じなのかな?と思っていましたが、実際にお芝居を聞いていると、勝手に周りがそう思っているだけなのかな?と思いました。ぬくもりを感じたんです。ナツキさんはどういう人なんだろう?と注目してほしいです。
長縄さん テレビシリーズでは悟くんがアドバイスをしたり、調整をしたりしてくれていますが、ナツキさんは悟くんと似た立ち位置に感じます。悟くんとナツキさんのエピソードが見たくなります。スピンオフなどがあるといいですね!
松田さん 見たい!
--第20弾「ひろがるスカイ!プリキュア」と第13弾「魔法つかいプリキュア!」のプリキュアが登場することも話題になっています。
長縄さん 「ひろプリ」の皆さんと一緒に収録できたのですが、登場が格好いいんです!
松田さん そうですよね! 高いところから登場して、待っていた!となるんです。うれしかったですね。
長縄さん それぞれの作品の個性が出ていて、きた!といううれしさがありました。
松田さん 映画館で見たら感動すると思います。
長縄さん まだ言えないこともありますが、すごく格好いいことになっています! 「わんぷり」とは戦い方が違って、「このカットは、2回パンチしているんですか?」「どういう姿勢から戦っているんですか?」と質問されていて、戦闘の細かい動きを表現されていました。
松田さん パンチをしながら言っているのか、よけながらパンチしているのかで表現が変わりますし、そこを丁寧に確認されていました。
長縄さん 1年間演じられてきたことを感じ、一緒に収録できることがうれしかったです。
◇4人のコンビネーション
--テレビシリーズではプリキュアが4人そろい、劇場版でも4人の活躍が描かれます。キュアワンダフルとキュアフレンディ、キュアニャミーとキュアリリアンのそれぞれのコンビの魅力は?
松田さん ブレなさだと思います。周りの様子をうかがってしまったり、周りに合わせた方が平和かも……と、我は感じてしまうこともありますが、ユキにはそうではない強さがあります。ユキには、圧倒的に愛されて育ってきたという自負があるんです。戦闘中も「私に任せて」と言えるだけの自信があって、それはまゆちゃんの愛を受けているからなんです。まゆちゃんに愛されていることを感じますし、まゆちゃんのおかげです。
長縄さん こむぎはストレートに思っていることを言うんですよね。ユキちゃんの気持ちを考えるよりも前に、素直に「どうして嫌なの?」と聞いてしまいます。それがこむぎらしさで、空気が読めなかったり、少し失礼なことであっても、気にせずに言ってしまう。何でも「やろうよ!」となります。一人でぽつんとしている人がいても「一緒にやろう!」と言える。いろは、まゆ、ユキが優しいからできることですし、こむぎは本当に幸せです。いろはやみんながいるからうまくいっている。いろはのおかげなんです。
松田さん こむぎは出会って1秒で相手に飛び込めるし、一歩踏みとどまっているところを突破していきます。フレー!と応援の気持ちがあるんですよね。成長すればすれほど、一歩踏みとどまってしまって、ブレーキを取っ払えない瞬間もあるけど、そういう時に、いけ!いけ!とアクセルを踏んでくれる。それはなかなかできないことですし、こむぎのパワーであって、魅力だと思います。
長縄さん ユキとまゆは、エレガントで一つ一つの動きが美しいですよね。こむぎといろはにはない魅力です。
--4人のコンビネーションは?
松田さん 4人で同時に声を出す時、最初は難しかったです。2人の時は、あうんの呼吸でできるところもあったのですが。
長縄さん 確かに2人と4人では違いますよね。種崎さん(キュアフレンディ/犬飼いろは役の種崎敦美さん)とは、この0.5秒くらい前にやれば……と考えて合わせていましたが、猫組はタイミングのとり方が違うんです。
松田さん そうそう。猫の2人の時とは違って、もっと短いブレスで合わせているかもしれません。大縄跳びと一人の縄跳びくらい違うんです。
長縄さん そうかも!
※種崎敦美さんの「崎」は「たつさき」